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設定資料(本編読了者向け)

アルタキア=タンナー 21歳

 元々は平民の出のため名字がなかったが、騎士団長に任命された際、国王より姓を賜った。

 両親の職業から、革をなめす者という意味でタンナーと名乗っている。これは、国王から示された複数の名字案から、タキ自身が選んだものである。

 彼女の生活史は以下のようなものになる。

10歳:故郷の村が滅ぶ。エルナタウンの教会に引き取られる。

12歳:教会を抜け出し、森で暮らすようになる。

13歳:第三騎士団に捕まり、そのまま騎士団に入団する。

15歳:副団長に任命される。

18歳:団長に任命される。

21歳:カニと結婚する。



カニ=タンナー 21歳

 カニ怪人。

 旧氏名:蟹江《かにえ》甲斐《かい》。

 タキはその名も知っているが、「カニなのに貝《かい》はおかしい」として、彼を頑なに「カニ」と呼んでいる。

 王国民登録(や婚姻)の書類手続をしたのもタキなので、彼の本名がカニ=タンナーとなってしまった。

 彼とタキの結婚式は、エルナタウンの教会で行われた。

 尻に敷かれ気味。

 リュウガ・ウェルナ・エルナの祝福により、人間態と怪人態を切替(変身)できるようになった。



ダントン=マイルストーン 33歳

 実は伯爵家の三男坊である。

 谷原との最終決戦後、内臓損傷のため戦えなくなり、第三騎士団の事務方に落ち着いた。

 タキの第三騎士団入団後、ずっとタキを鍛えてきたのがトニーである。そのためタキのことを妹のように大切に思っている。

 トニーは元々、タキを「タキ」と愛称で呼んでいたが、タキが副団長になってからは「もうただのタキじゃないな」ということで、肩書付きで呼んでいた。

 タキも元々「トニー」呼びで兄のように慕っていたが、団長に任命されてからは、部下への示しがつかないということで、トニーを「ダントン」呼びし、トニーにも「アルタキア団長」呼びを要求するようになった。

 ただ、トニーは、タキが遠くへ行きすぎないよう、「タキ団長」呼びを崩していない。

 タキもそんなトニーの気持ちに薄々気づいており、強くは咎めない。

 タキとカニの結婚式ではスピーチを担当した。



ヴェルグ=ジーゲンバッハ 65歳

 侯爵家の長男だったが、生来の剛力を活かすために騎士団に入団し、家督は弟に譲っている。本人いわく、「ワシは政《まつりごと》よりも戦いのほうが肌に合っとるわい」。

 元は第二騎士団におり、東方征伐隊の隊長として東方の異民族と戦っていた。

 しかし、人間同士の戦いに嫌気が差し、また王国民が魔物に害されることを嫌って、第三騎士団を設立した。

 タキにとっては第二の父といっていい人物だった。



レイヴン=シュバルツクロウ 24歳

 伯爵家の次男。

 15歳当時(タキが騎士団に入るより前。タキ12歳時)に騎士団入り、17歳(タキ14歳時)で副団長になる。

 翌々年、15歳のタキが副団長になったあたりで、タキとの関係が悪化。

 平民、女、半野生児のタキが自分と同じ副団長に、しかも自分より若くしてなったのが気に入らなかった。

 タキ18歳、レイヴン21歳のときにタキが団長になり、険悪な雰囲気が決定的に。

 しかし、谷原との戦いの後は徐々に態度が軟化し、タキとカニの結婚式では少し泣いていた。その話を本人にすると否定されるため注意が必要。



クレイン=ヴァイス 27歳

 メイドの娘であり、親子ともどもシュバルツクロウ家に仕えていた。

 レイヴンとは幼い頃から姉弟同然に育っている。

 元はレイヴンのことを「レイ坊ちゃま」と呼んでいた。

 レイヴンが騎士団に入団する際、同時に入団。

 それ以前からずっとレイヴンを補佐し続けている。



ビルケニア=ロッソ 18歳

 元冒険者。

 第三騎士団に見習いとして仮入団させられていたが、後に志願して正式に入団した。

 自慢のモヒカンはなくなったが、カニに与えられた(と本人は思っている)坊主頭を誇りに思っており、モヒカンを生やし直すつもりはないようだ。

 なんだかんだで人懐こいので、レイヴン隊でもうまくやっているようだ。

 カニとタキの結婚式では、式場内で三番目に大泣きしていた。



ミリア=エーベルハルト 16歳

 男爵家の令嬢。元気いっぱい。

 元々タキの隠れファンだったが、だんだん「隠れ」が取れてしまった。

 今ではたまにタキとエルナタウンでお茶しているらしい。

 カニとタキの結婚式では、式場内で一番大泣きしていた。

 最近、タキの人妻の色気に当てられて凄いことになっているらしい。大丈夫かコイツ。



ガルド 33歳

 平民の傭兵あがり。

 トニーと同い年なのもあって仲が良く、お互いにタメ口であった。ガルドのほうがやや老け顔。

 タキの隠れファンで、カニとタキの結婚式では二番目に大泣きしていた。

 最近、ミリアにタキファンがバレてしまい、ちょくちょくタキに関する話(半分くらいミリアの妄想)を聞かされている。



リュウガ・ウェルナ・エルナ ?????歳

 リュウガ森の深奥に眠る神。

 実は森の神ではなく、この世界そのものの神である。

 リュウガは「源流」、ウェルナは「魂」、エルナは「循環」を意味する古代エリント語である。

 カニに祝福を与え、人間態と怪人態を切り替えられるようにした。

 最近のリュウガ・ウェルナ・エルナは、「もしカニがかつて倒した怪人の賢者の石を持ってきてくれたら、それを新しい神器にして、カニの別形態の起動キーにしてみようか」などと計画している。いわゆるフォームチェンジ用のアイテムを作りたいらしい。

 ただし、賢者の石は王国の危険物取扱部門が厳重に管理しているため、その日は遠くなりそうである。

 リュウガ森はその名があらわすとおり、魂の源流の地であり、黄泉平坂《ヨモツヒラサカ》とも深い関わりがある。

 作中で怪人がリュウガ森に多く出現したのは、上記の関係性から、異世界転移者の行き先の多くがリュウガ森になっていたためである。



羽田《はた》煌一《こういち》 20歳

 バッタ怪人。

 ゴーゴンに拉致されて改造手術を受けていたが、脳改造前に覚醒して医療設備を破壊・脱走した被検体。身体改造は完了していたため、人間態と怪人態の切り替えは当初から可能だった。

 その後、喫茶店「たちばな」のマスターに拾われ、同人より、趣味で改造したはいいもののパワーが強すぎて人間では制御できないというモンスターバイクをもらい受ける。バッタ怪人はその人外の力をもって見事そのバイクを乗りこなした。

 明るく人懐こい人柄から、警察を含む多数の人間の協力者を得て、ゴーゴンの怪人たちとの戦いに身を投じた。

 カニの元いた世界では、すでにバッタ怪人の手によってゴーゴンは壊滅している。



フランシス帝国

 11年前に人知れず復活し、10年前に勇者により人知れず封印された、異世界の脅威。

 カニらとは違い、黄泉平坂《ヨモツヒラサカ》を経ず、直接異世界から怪物を送り込んできていた。

 タキの故郷・ヒナタ村に鬼が出現したのはフランシス帝国の進攻により世界に歪みが蓄積されたせいである。

 近々復活し、カニの前に立ちはだかるが、それは別のお話。


 なお、カニの元いた世界にはすでにフランシス帝国が進攻しており、帝国はバッタ怪人を宇宙に放逐した。

 しかしバッタ怪人の賢者の石がこれによって超反応を起こし、バッタ怪人は強化復活。地球に戻って、現在もフランシス帝国と戦っている。

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