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リグ・ヴェーダ 詩訳 ― 火の神が歌う世界の始まり  作者: はまゆう


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61/61

第1巻 第62讃歌 インドラ讃歌

1 アンギラスのように、

喜びを与える讃美を

私は思い巡らします、

歌を愛する者、

極めて力強い者に。

私たちは栄光を歌いましょう、

遠くに名高い英雄に、

歌い手が美しい讃歌で

讃えなければならない者に。

2 偉大な者に

偉大な崇拝を捧げなさい、

極めて力強い者に讃美の歌を、

私たちの祖先アンギラスたちが、

讃美を歌い、場所をよく知り、

牛たちを見いだした者によって。

3 インドラとアンギラスたちが

それを望んだとき、

サラマー(犬の女神)は

自分の子孫のために

食物を見いだしました。

ブリハスパティは山を裂き、

牛たちを見いだしました:

英雄たちは牛たちとともに

勝利の叫びを上げました。

4 叫び、大声の叫び、咆哮とともに、ナヴァグヴァたちと、

七人の歌い手とともに、

あなたは天の者よ、

山を裂きました;

あなたは速い者たち、

ダシャグヴァたちとともに、

インドラよ、シャクラよ、

雷で障害となるヴァラを裂きました。

5 アンギラスたちに

讃えられたあなたは、

敵を滅ぼす者よ、

暁、太陽、光線とともに

闇を払いました。

おおインドラよ、

あなたは地の高い尾根を広げ、

天の下の領域を

しっかりと固定しました。

6 これはすべての栄誉に

最も値する業績、

驚異の業を持つ者の

最も美しい奇跡です、

天が低く曲がる近くで、

彼は四つの川を、

甘い水を運ぶ波で

満ちて流れるようにしました。

7 疲れを知らず、

讃美の讃歌で勝ち取られ、

彼は昔、永遠に結ばれた

古い双子を分けました。

最も高い空でブガのように、

彼は驚異の業を行う者、

二人の女神と地と天を置きました。

8 再び新しく生まれ、

若い女神たち、

それぞれの仕方で、

色が異なり、交互に、

昔から天と地を回って

旅してきました、

暗い肢体を持つ夜と、

輝く肢体を持つ暁が。

9 善い行為に富み、

働きに熟練した息子は、

力で彼の完全な友情を保ちます。

あなたは生の牛たちの中に、

黒い色や赤い色の、

熟した白く輝く乳を蓄えます。

10 彼らの道は、

昔つながっていたまま、

無傷で残り、

彼らは偉大な力で

不死の掟を守ります。

何千もの聖なる業のために、

姉妹たちは傲慢な主の傍らに、

妻や主婦のように仕えます。

11 富を求める古い思いは、

崇拝とともに、

最も新しい讃歌とともに

あなたに急ぎました、

おお力強い者よ。

慕う妻たちが慕う夫に

寄り添うように、

私たちの讃歌は

あなたに寄り添います、

おお最も力強い主よ。

12 強い神よ、

あなたの手に握られた富は、

昔の日々から尽きることなく、

浪費されることも

ありませんでした。

輝かしいあなたは、

おおインドラよ、

賢く、曲がることなく:

私たちに力を与えてください、

おお力の主よ。

13 おお力強いインドラよ、

ゴータマの息子ノーダスは、

この新しい祈りをあなた、

永遠の者に形作りました、

確かな導き手、

褐色の馬を繋ぐ者よ。

彼は祈りで豊かになり、

早くすぐに来ますように。



解説

この第62曲は、インドラを「光を見いだす英雄」「牛の解放者」「山を裂く者」として、アンギラスたちやブリハスパティとの共同作業を強調し、ヴリトラ殺しや牛の奪還などの神話を織り交ぜた内容です。ゴータマ族(作者集団)の視点が強く、讃歌がインドラの心を動かし、富と力をもたらすという信仰が表れています。

•1-3節:インドラを遠くに名高い英雄として讃え、アンギラスたちが牛を見いだした神話。

•4-6節:山を裂き、四つの川を流し、ヴリトラを倒す。太陽と暁の光を明らかにする。

•7-10節:天と地を包み、双子の女神(夜と暁)を置く。牛に熟した乳を蓄える。

•11-13節:古い思いと新しい讃歌がインドラに寄り添う。ノーダスが新しい祈りを捧げる。

全体として、インドラの英雄的な業績と自然の秩序の回復を讃え、ヴェーダの神話と儀式のつながりを美しく表現した一曲です。


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