第1巻 第21讃歌 インドラ=アグニ賛歌
1. インドラとアグニを私は呼びます、
私たちは彼らの讃歌に
熱望しています
両者とも主なるソーマの飲み手です。
2. おお人々よ、
インドラ=アグニを讃え、
栄光づけなさい、
聖なる儀式において
彼らに聖なる歌で
讃美を歌いなさい。
3. インドラとアグニを
私たちは招きます、
ソーマを飲む者たちを、
ミトラの名声のために、
ソーマの飲み物に。
4. 強い神々よ、
私たちは彼らを
この準備された供物に招きます
インドラとアグニよ、
私たちのところへ来てください。
5. インドラとアグニよ、
私たちの集会の力強い主よ、
悪魔たちを砕いてください
貪り食う者たちが
子なき者となりますように。
6. あなたがたの
真実性を通じて
見守ってください、
広大な眺めの場所において、
インドラとアグニよ、
私たちに至福を送ってください。
簡単な解説(全体の流れとポイント)
この第21讃歌は、インドラとアグニを「双神(Indra-Agni)」として一つの存在のように呼びかけ、ソーマを飲む者として招き、儀式の成功・悪魔の撃退・至福の授与を求める短めの内容です。インドラの戦闘力とアグニの媒介・浄化力を組み合わせたペア神讃歌で、リグ・ヴェーダではインドラ=アグニの組み合わせがよく登場します。
• 1節:冒頭でインドラとアグニを呼び、讃歌への熱望を表現。両者が「主なるソーマの飲み手」として共通の特徴を強調。
• 2節:人々にインドラ=アグニを讃え、聖なる歌で栄光づけるよう促す。儀式の集団参加を促す。
• 3節:ミトラの名声のために招く。ミトラの秩序・友情が背景にあり、双神の招来に正当性を与える。
• 4節:準備された供物(libation)に来るよう直接的に招く。儀式の現場感が強い。
• 5節:集会の主として悪魔(fiends)を砕き、貪り食う者(おそらく悪霊や敵対勢力)を子なき(絶滅させる)ように祈る。インドラの破壊力とアグニの浄化力が融合した祈り。
• 6節:締めくくりは「真実性(truthfulness)」を通じて広大な眺めの場所(宇宙的な視点)で見守り、至福(bliss)を送るよう。インドラ=アグニの守護と祝福の側面。
全体として、インドラの力強さとアグニの聖なる炎が補完し合い、ソーマ儀式を通じて悪を排除し、至福をもたらすことを願う讃歌です。第1マンダラの初期で双神ペアが連続して登場し、神々の連携と儀式の調和を表現しています。




