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お出かけ②

「パクパク」

そんな擬音が聞こえそうな勢いで朝食を食べ終わったたまちゃん。イザベラは、まだ格闘中だ。たまちゃんは、タニアのそばに行き従魔の首輪を付けてもらう。マーリンは、ようやく食べ終わったイザベラを抱き上げて

「タニア、今日は天気も良いしイザベラと北の集落に行こうと思うの。一緒にどう?」

「よろしいのですか?」

「たまには実家に顔を出しなさい」

と、いってウインクする。

「ありがとうございます。わかりました。では、準備してきます。」

「さぁ、イザベラも着替えて準備よー」

産着からふりふりの服へ着替えて、プナちゃんと上にのったたまちゃん。ちょっと余所行きのタニアとともに馬車へと向かう。待っていたサドスは、器用にプナちゃんを馬車へ繋ぐとマーリンはひと撫でして中に入っていく。続いて皆も入っていく。8人掛けの車内はちょっとした応接室だ。サドスが一声かけて離れると、プナちゃんと馬車は、ふわりと浮き上がる。もちろんプナちゃんの魔法だ。マーリンが全面に魔法障壁を掛けると、プナちゃんはゆっくりと歩き出す。徐々にスピードを上げ空高く駆け上がる。すぐに町並みが見えてくる。一の集落だ。手を振る人々をよそに、さらにスピードを上げる。しばらくするとまた街が見えてくる。目的の北の集落だ。門の前に着くと、衛兵が門を開け敬礼している。マーリンは手を振りタニアはお辞儀をしている。プナちゃんは、門の脇にある馬車置き場で待機だ。マーリンがイザベラを抱いて下りると、そこかしこから人が集まり声がかかる。

「マーリン様」

「イザベラ様」

そこへ、とととっと一人の少女が走ってきて、転んでしまった。泣き出す少女。慌てるまわり。するとマーリンはイザベラをタニアに渡すと駆け寄って治癒魔法をかける。淡い白い光が少女を覆うと、跡形も無く傷が無くなり痛みが消える。あとには、少しはにかんだ笑顔の少女が立っていた。

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