俺がお前を殺した日

「わたしが死んでも、わたしのこと忘れないでくださいね」


ユルトとその幼馴染のクロナの棲む集落を襲ったのは、星噛みと呼ばれる、命を喰らうバケモノだった。
集落は星噛みに喰らわれ、全滅した。クロナとユルト以外は。
しかしクロナも星噛みに飲み込まれた。クロナが飲み込まれる直前、彼女が口にしたのがその言葉だった。

しかし戦って崖から落ち、目を覚ましたとき目の前にクロナがいた。どういう理屈かわからない。しかし幽霊のようなものとはいえ、彼女がそばにいることにユルトは満足していた。

そして、数か月後。

ユルトとクロナがであったのは、クロナにそっくりな少女だった。


これは、ユルトが選択するものがたり。


15万字ほどで完結する予定の長編です