3/3
みんないなくなる――b時とともに
空っぽの命が、舞い上がる。
その自然体が、人知れず誰かを傷つける
――悲しいばかりが生きるじゃない。
明日ばかりが祈りじゃない。
夕暮れ。陰に戯れ、擦り切れた膝に微かに溢れる。
しどろもどろに、愛に応える未満の呼吸が一滴、たどたどしいまでに儚く。
聞こえない。
聞こえない。
聞こえないばかりかただ、
許されない昨日を一つ数える度、
許されたかった明日を刻む、
生きるほどに、
滴る、滾る心、後悔に染めて、
いまだ見えぬ明日に、
君の面影を夢に見るほど、
呪われたかった日々の数だけ、
刻む、刻む、
一つ一つ、この身を捧ぐ