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第43話 帰還

ついに脳内編完結&日1更新終了です!!

読者の皆様、また週1更新に戻りますが、どうかよろしくお願い致します。


因みに、日1更新企画はまたやって見ようかと考えています。


「黒桜!!」


蒼井は瞬時に飛び起き、日本刀を横に一閃、続けざまに斜め上へと斬り上げ、振り下ろす。

その刀身は、いつもよりも数倍長い。



妖刀黒桜五刀身開花(かいか)

その理由は妖刀黒桜の五刀身目…開花である。

開花は黒桜の能力を瞬間的に爆発させる技、潜在能力を無理矢理引き出しているのだ。


ヒュンっ!


フォンッ!!


3mはあるであろう刃の付いた日本刀は、簡単に銃弾全てを切り落とす。


「ふぅ…大丈夫か、お前達?」


『開花』で一時的に伸ばした刃は黒い桜の花弁と化し、宙に消える。

その日本刀を腰の鞘に収めながら、蒼井は仲間の安否を心配する。


「蒼井さん…」

麟からは希望が感じられる眼差しが


「「頭ぁ!!」」

鉄と剣からは歓喜の声が


「蒼井!!」

水香も涙目で仲間の無事を喜んでいる。


「…私もいます」


やや暗い口調の主は華蓮。

格好は未だに白いコートとズボンーー『白神衣(はくしんい)


「なっ!」


「華蓮ちゃんっ!!」

これには全員が驚くが、その中でも一際声を張り上げたのは蒼井と水香。


「あ…あああ…あ、お前…」

蒼井は普段の可愛いイメージから格好良い、綺麗といったイメージに変わった華蓮に何と声を掛ければ良いか分からず、ただ戸惑い続ける。


「うぅぅ…すっかり大人になって…」


何やら華蓮の衣装が変わったことに成長を感じているのか、水香は大人の階段を一歩登った妹分に感動する。



「頭ぁっ!!!」


しかし、華蓮の方を振り向き 慌てふためく蒼井の後頭部目掛けてまたもや銃弾が飛んでくる。

が、巨大な別の銃弾がそれを撃ち落とす。


「…帰ってきたか、蒼」


隼の帰還だ。


「うっし!狙撃者叩くぞ、隼 場所は?」


「…ここから約5Km、お前と同じ転移系の超能力反応があるな

抑えられない」


奇しくも3人の強者に狙撃者は逃げ出している、いくら四龍最速といわれた隼でも追い付けない。


「しかし、5Km…かなりの距離ね」

水香も隼の言葉を聞き、思考を巡らせる。


蒼井はその間に口を開けたり、閉じたりと何かを言いたげにしている。


「…なんだ?蒼、言いたいことでもあるのか?」


彼の親友である隼は瞬時にそれを発見し、声を掛ける。


「いや、この後の会議やらビルの修繕やらの前に言って起きたいことがある」



「「「「?」」」」


その場に居る全員が疑問符を浮かべる。


「助けてくれて…ありがとう」


頬を少し赤らめながらの、精一杯の感謝であった。


「…水臭いことをいうな」


親友からのー


「どう致しまして」


「皆さんと違って、何もしていませんが…」


親友の側近2人からのー


「「ご無事でなりよりです!!」」


側近2人からのー


「感謝してよね?」

旧友兼戦友からのー


「蒼井さんが無事で、何よりです」


愛する者からのー










返事は お礼を言った、蒼井の方が温かくなってしまうほど優しかった。


「…………」


しかし、華蓮の心にはまだ不幸が残っていた。


(プチ蒼井さん…)



もう独りの英雄。

本当にありがとうございました。

では、また来週(早まるかもですが)お会いしましょう!!

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