第41話 一心同体
遂に明日は期末テスト最終日!!
この連続更新も残すところ2日となりました!
少し寂しい気が……。
後は帰るだけだった。
夜空の中を軽快に飛び、麟の指定した華蓮達の回収ポイントに向かう。
しかし、異変は起こった。
ボロボロの触手が追い掛けてくる。
『ちっ!そもそもアイツ等はなんなんだ!!』
アイナスも余りの事態に声を荒げる。
『記憶の地獄ってのが一番しっくり来るかな…』
それに、重い声で返すプチ蒼井。
「記憶の地獄?」
良く理解出来ない言葉に華蓮は首を傾げる。
アイナスもそういった素振りだ。
『このプログラムがココを弄くったろ?』
【ココ】の部分でプチ蒼井は自分の指を額に向ける。
しかし、腕が短い為 奇しくも届かない。
『それによってねじ曲がった頭の一部がああいう物を形成しちゃうわけ』
そのまま話を続けるプチ蒼井。
それを2人は黙って聞くが…
『グルルルルルルゥ!!』
ボロボロの触手達は互いを互いで縛り合い、牛の頭を持つ巨大な二足歩行の魔人の姿を象る。
『ショットAOi!!』
プチ蒼井がライフルを
『夜魔蛇ノ汚呂血!!』
アイナスが大剣を振り抜き、撃ち抜くが
銃弾は魔人の左手に、大剣は魔人の持つ槍で相殺されてしまう。
『アウウオオオオン!!』
そして魔人の口からは赤い光が漏れ出す。
そして、辺り一面に小型隕石ーーメテオが飛び交う。
「防いで!!」
華蓮が亀の力を借りた防御障壁を張るも簡単に破られてしまう。
『うがあっ!!』
『くっ!』
プチ蒼井が頭、アイナスが左肩にそれぞれメテオを喰らってしまった。
『ウオオアオオオン!!』
そして、次の瞬間には槍がアイナスの腹部を貫通していた。
『こ…んな、ところ……で』
体へのダメージが限界へと達してしまったアイナスはqueen同様に強制的に天国界へと帰される。
『アイナス!』
仲間の敗北に気が滅入ってしまったか、プチ蒼井も右脇腹に強烈な蹴りを喰らってしまう。
「キャアアアア!」
そして、魔人が最後に向かうは白鳳華蓮。
『させるかぁ!!』
ギリギリに魔人と華蓮の間に入ったプチ蒼井は、瞬時に思考を巡らせる。
(あれをやるか、一度は決心したし…queen戦で使わないで済んで良かったと思ったのに……)
『SURANSU発動!』
思考を巡らせた結果ーー諸刃の剣を発動させる。
自分と相殺する魔人を吹き飛ばす。
しかし、そこにプチ蒼井の姿は無くなっていた…。
代わりに、蒼色の霧が充満している。
『華蓮、良く聞いて…俺は今スランスになっている…
理由は簡単、俺の力を君に託す!!』
これがプチ蒼井の諸刃の剣だった。
体の100%がスランスで形成されているプチ蒼井は、その存在自体をスランスに変えることも可能。
そして、それを華蓮に託すことも可能。
よって発動したのだ、この力【スランス化】を!!
そして蒼色の霧は華蓮の体に吸い込まれ…
光り輝く。
そこに立っていたのは…
天使!!!
青い長髪に白いコートと革のズボン。
可愛いというより、綺麗、格好良い女性がそこに居た。
そして白天の湾曲も形状を杖から、骨に5本のナイフを使った白い扇子へと変わる。
「行きます!」
『行くぜぇ!』
一心同体の美しき者。
作者「明日っ!明後日も頑張りますよっ!!」
隼「…保健体育と技術家庭科が酷いな…技術家庭科係を任されているのに……」