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第23話 初授業

「早く起きなさい! 遅刻なんて許さないわよ!」

「痛いって。 起きたから叩かないで」

今日は珍しく俺よりメイダの方が先に起きたらしく、俺はメイダに叩き起こされた。 まだ眠いー。

「私シャワー浴びてくるからそれまでに着替えて準備しときなさい」

「はーい」

今は6時で出発までは1時間か。 あと30分だけ寝ちゃお。



「ちょっとレイ!!!! なんでまだ寝てるのよ! もう出発の時間よ!」

「えっ?!」

「もう着替えて食事は取ったと思ったのになんで二度寝してるのよ!」

時計を見たら1時間は経っていた。時間やば。 なんで俺はこの世界でも同じ過ちを繰り返すんだろうか。

俺はベッドから飛び降り、急いで制服に着替えて朝ごはんに向かおうとしたが、メイダに止められた。

「残念だけどゆっくり食べる時間ないからこれだけ食べなさい!」

メイダが俺の口に小さいサンドイッチを押し込んでくる。うーんサラダうま。

荷物を持ち外に出るとガロが待っていた。

「ガロもなんでレイのこと起こしにこないのよ!」

「申し訳ありませんお嬢様。レイはいつも早く起きていたので油断していました」

うぅ………まじでごめんなさい。

「レイ! 私を担いで魔法も使っていいから学校に間に合わせなさい!」

「はい……」

俺は自分のバッグを前に背負い、後ろにメイダを乗せてから身体強化魔法を使って学校に向かった。

「はぁ、レイがこんなにだらしないなんて思わなかったわ。 罰は学校ついてから考えるから今は走ることに集中して」

「まじすいません……」


全速力で街を駆け抜け、学校の門をくぐったところで鐘が鳴った。

「どうなったら遅刻判定になるの?」

「先生が教室に入るまでね。 ラボ先生は遅い方だからまだ間に合うはず。 靴履き替える時間ないから外履きだけ脱いで行くわよ!」

俺は自分の靴を手を使わずに脱ぎ、メイダの靴を脱がせた。

俺はメイダを背負いながら階段を駆け上がり、4-Eの教室に入ろうしてるラボ先生を見つけた。

「先生! ちょっとどいて!」

「なんだー?」

先生がこっちに気を逸らしたうちに俺とメイダは教室に滑り込んだ。

「はいセーフ! 遅刻じゃないですよね?」

「あー、まあそうだな。 俺よりも早く教室に着いたし遅刻は出さないでやるよ。 でも靴は後で履いてこいよ。 狼くんに至っては裸足みたいだしな」

これで遅刻してたらメイダに何されるか分かんなかったし良かった。まあ二度寝した俺が悪いんだけども。


HRも終わり、授業までの休み時間が終わるまでに俺とメイダは靴を履き替えに行った。

「間に合ったからいいものの遅刻なんてしてたら無限腰トンの刑だったところよ。 後なんであなた靴下履いてないのよ」

「靴下履きながら走ったら足の爪で靴下破けちゃうんだよねー」

「それは早く対処しなきゃいけないわね。 レイの素足をやすやすと見せるわけにはいかないから」

そっすか。 メイダがそうしたいならそうしてくれ。

上履きを履いて教室に戻るとアルベルト達がこちらにニコニコしながら寄ってきた。

「2人とも危なかったな! メイダさんが遅刻なんて滅多にしないから、どうせレイのせいなんだろ」

「正解よ。 この馬鹿犬が二度寝したせいで遅刻しそうになったのよ」

俺が100悪いけど馬鹿犬はひどいって。

「メイダさん……犬は名前を優しく呼んだり、何かの匂いを嗅がせると起きる」

ミライさんからの少しズレてる助言にメイダは納得したらしく、

「へぇ、そうすればいいのね。 じゃあ私の匂いで起きるように、これからは私のことを嗅がせまくるわ」

「そんな変態みたいなことしたくない」

「レイ君は変態だから大丈夫だよ」

「変態じゃねーし!」

ネスはまだ俺がメイダとお風呂に入ってることを言ってくる。 まあよく考えたら女子高生とお風呂入ってる状況やばいけど。

そうしていたら授業始まりの鐘らしきものが鳴った。

各々自分の席に戻り、俺は用意された数学の教科書と鉛筆を出して授業準備をした。

「分からなくなったら私に聞いていいからね」

「ダイジョブダイジョブ」

多分本当に数学は大丈夫だと思う。 教科書見た限りだと、前世の公式と似ているとこが多く、俺がすでに習っているところが多かったからだ。

数学の先生が入ってきて、授業が始まった。

「君たち久しぶりですな。 新しく珍しい仲間も増えたことですし自己紹介しときましょう。 私は数学を担当するケイトであります」

ケイト先生の自己紹介も終わり、休みの宿題を集め終わったところで授業が始まった。

うん、俺の予想通り前世と数学はあまり変わらないな。公式が違う文字に置き換わっていたりするぐらいで難しくはない。

こうして数学は難なく終わった。

「大丈夫だった? いきなり算数もしないで数学なんて難しいと思ったけど」

「まじ余裕全部任せてくれ」

あっ、算数もほとんど触ったことのないはずの獣人が解けたら疑われるか? 

「すごいわレイ! 数学をこんな早く理解できるなんて! 私のペットは優秀ないい子ねー」

疑ってなんかいない様で、メイダが俺の頭を撫でながら褒めてくれた。 う、嬉しいぃ。 これからも褒めてくれるなら頑張っちゃおっかな?

小休みも終わり、俺はウキウキで歴史にのぞんだ。


全然分かんない。 こんなところに伏兵がいたとは思わなんだ。

知らない単語から知らない単語が派生して知らない単語になる。ほぼパルスのファルシのルシがパージでコクーン状態である。

でもこの世界についてよく知ってみたいし頑張って行くしかないか……








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