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第21話 買い食いとチンピラ共

何事もなく平穏に学校初日は終わり、俺含めた5人組で帰ることになった。

「なあ2人とも、まだ昼だし俺らがいつも買い食いしてるところで昼飯にしねーか? メイダさんには庶民の味は合わないかもしれないけどな」

買い食いですか。 俺もいつも帰り道には唐揚げ買ってたな。 異世界の買い食いは興味あるし行きたい。

「行きたーい。 ご主人様もいいでしょ?」

「そうね。 たまにはいいかもしれないわね」

「よっしゃ!」


学校を出てから歩いて5分ほどで買い食いスペースとやらには着いた。

広い原っぱに色々な種類の出店があり、出店の集合してる所の奥には机と椅子とパラソルがあるイートスペースがあった。

見た限りでは、見たことのない拳サイズの紫色の球体が気になった。なんだあれ、食べて大丈夫な物体なのか? 

「ここが僕たちがいつも食べてる場所だね。 人は多いけど席はたくさんあるから安心して。 僕の1番の推しはスパチキだよ」

「おいネス! あんな辛いもんメイダさんにおすすめすんじゃねーよ!」

「ネス……いじわる」

「別に辛くないから! 普通だって!」

ネスは辛いものが行けると……頭のノートにメモメモ。

「あの紫色の丸いやつ食べてみたい。 買いに行ってきていいか?」

「じゃあみんな各々買い終わったらここにまた集合しよう」

「りょ」

みんなはバラけて好きなのを買いに行き、俺とメイダは紫色の球体を買いに行った。

まじでなんなんだろうあれ。 早く買って食べてみよう。 …………あっ、俺ってそういえば金なくね?

「そのぉ、ご主人様お金ってあったりしませんかね?」

「お金の心配ならする必要ないわよ。ペットの食費は飼い主が支払うものだから。 せっかくだしお金の数え方も見て学びなさい」

メイダは財布らしきものを出し、出店であの球体を5個買った。

球体は5個で20銅貨だから一つ5銅貨で、メイダは銀貨一枚出してお釣りが銅貨30枚だから、銅貨50枚で銀貨1枚分ね。だいたい分かった。金貨もあるけど滅多に使わないだろうしいいや。

「というか5個って多くない?」

「レイはたくさん食べてもらわないといけないんだからこれぐらい当然よ」


戻ると、信号機3人組はすでに買い終わっていた。

「遅かったじゃねーか2人とも。 早くしないと人も多くなったし席が取られちまうぞ」

俺らはいそいそとイートスペースに行き、残り一つだけ空いていた席に滑り込んだ。

はぁ、やっと座れた。ここまでメイダのこと担いで疲れてたから席空いてて良かった。

じゃあ早速この謎球体を食べよっかな。

そう思っていたところでメイダが俺の口に向けて謎球体を伸ばしてきた。

……………?

「何してんのよ。 いつもみたいに早く食べなさいよ」

「外でもあれすんの?! あとこれ手で持つから自分で食べれるんだけど」

無言のままメイダは突き出してくる。 結局俺は圧に負け、食べることにした。

「あづっ!」

ガブリと謎球体にかぶりついたら、球体の中から熱い肉汁が飛び出してきた。

「まだ熱かったようね。 でも美味しいでしょうオークの肉は」

熱かったけど確かに美味しかっt…オーク?!

「オークって食べても大丈夫なん?」

オークって言ったらゴブリンの進化系的な感じのやつだろ? 見た目は立っただけの豚だけど。 

「食べたことなかったの? オーク肉は豚と比べて脂は多いけど、豚よりも美味なのよ」

へぇ、じゃあこれはオーク肉を使った肉まんね。 

そんなことを話していたらメイダが俺に食べさせてることにミライが気付いたらしく、

「私もレイに……食べさせたい」

「じゃあ俺も食べさせる!」

「僕もスパチキの良さをレイ君に知ってもらいたいな」

「待ちなさいよあなた達! 今は私が食べさせてるでしょ? 私が食べさせた後ならあげてもいいわよ」

そんな触れ合い動物園みたいな感覚で言わないで。


俺は4人から食べさせられてだいぶ腹一杯になった。俺王都に来てから自分で食べてないな……

食べさせられた料理はスパチキ以外は美味しかった。 スパチキは辛すぎて味が全く分からないほどで、ネスから勧められた料理は2度と食べないことを誓った。

俺に食べさせてばっかでみんなは食べてなかったらしく、みんなが食べ終わるのを待っていたら、こちらに敵意の目線が向けられているのに気付いた。

なんだ? 前までは好奇心と軽蔑の目線ぐらいしかなかったのに。こんな悪意のある目線を向けられたのは初めてだ。

その目線の出所を見てみたら、遠くから男性4人組がこちらに近づいてきていた。

全員体にタトゥーが入っており、見るからに悪そうな奴らだ。 座る席がないので俺らの席を取るつもりらしい。

喧嘩ふっかけられたらどうしよう。 騒ぎになったら獣人の俺のせいにされそうだしなぁ。

近づいて来た4人組のうちの1人が俺に声を掛けてくる。

「おいそこの家畜くん。 人間様の席取ってんじゃねーよ早くどけ」

は? いきなり家畜呼ばわり? レベルたかいなぁ。 

みんなも無視してるしアンガーマネジメントしよう。 5秒経てば怒りは沈むんだっけ?  

だが5秒も経たないうちに、

「おい無視すんな家畜の分際で。 お前らみたいな汚らしい罪人の居場所はこの世界にはねーんだよ」

「あーうざい。 群れになんないと獣人1人に文句言うこともできないんですかぁ?」

俺は我慢できずに反論してしまった。 流石にこんだけ言われたら無視するのは俺には無理だった。

「あ? この家畜躾がなってねーぞ。 痛い目に遭いたくなかったらしっぽ巻いて無様に逃げな」

相手がファイティングポーズをとって来たので、俺もグルグルと喉を鳴らしながら戦闘の体勢に入る。

「待ちなさいレイ! あなたが手を出したら駄目よ!」

「あ」

俺はメイダの言葉のおかげで我に返った。 周りには騒ぎを聞きつけて人だかりができている。 こんな所で騒ぎを起こしたら一大事だ。 

「すみませんご主z「私がやるわ」え?」

ドゴォン! という大きな音が前方でする。

いつの間にか4人組の前に移動していたメイダが先頭の1人の顔をぶん殴っていた。

((((????????))))

周りにいた人も、俺も信号機3人組もチンピラ達も全員がぽかーんとしている。

殴られた奴は吹っ飛んで地面でピクピクしながら気絶しているようだ。

お前がやりたかったから止めただけかよ。












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