表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/23

第1話 突然の申し出

「お前を私のペットにしてあげる!」

「なんで?」

いや待て、一旦状況整理だ。なんでこんなことになってんだっけ?


俺の名前は大神伶おおがみ れい、普通の高校生だった。

ある日、学校の体育中にふざけて漫画のキャラの必殺技を真似して、頭から落下したところまでは覚えてる。

次に意識がはっきりした時には異世界に来ていることを、狼獣人の俺の両親を見て瞬時に理解した。

というか死に方がダサすぎて絶望したが、もう気にしてない。切り替えが早いのが俺のかっけぇ所だ。


1人で立てるようになってからは、家の外を出てこの世界のことや、自分の現状について調べてみた。

俺が住んでいるところは山の麓にある狼獣人が集まって住んでいる村みたいなところで、俺には両親と俺含め6人の兄妹がいた。この村には鏡がなかったので、近くの川で自分の姿は確認した。

体中は黒い毛に覆われ、ふわふわな尻尾やとんがった耳が生えて、大きい狼の口があり、目の色は赤かった。自分で言うのもなんだが結構かっこいい狼獣人で安心した。

そして名前も転生記念なのかは知らないが、前世と同じレイという名前を両親から名付けてもらった。

異世界なんだから魔法とかないかなーと思って両親に聞いたけど、狼獣人は身体強化魔法ぐらいしか使えないらしい。氷魔法とか使いたかったんだけどな。


狼獣人としての暮らしはぼちぼち良かったが、ご飯とお風呂関係については受け入れるのに時間がかかった。

食事は基本父親が狩ってきた獲物で、焼かれることもなく生肉で出されてつらい。お風呂は無く、俺は毎日川で体を洗っていたが、家族のみんなは水が嫌いで4日に一度くらいのペースでしか入ってなく、匂いがちょっときつかった。

それでもこの世界の言語の勉強以外は兄妹や近所の子と遊んだり、成長してきたら狩りの練習などしてのんびり暮らしていた。


だがある日突然、村に騎士を連れて高貴そうな人が乗ってる馬車が来た。急いで村の村長の立場の老狼が話し合いに向かい、村のみんなと少し遠くからそのやりとりを眺めていた。

馬車から降りてきたのは、美人でお嬢様って感じの黒い長髪の女の子(中3ぐらい?)と、よくある執事服を着ている高身長の黒髪男性だった。

その高身長の男性と村長と話し合ってる間、女の子の方はキョロキョロと周りを入念に観察していた。

しかし突然俺と目があった瞬間目を見開いて

「あいつよ!」

と人差し指を俺に向けながら叫んでから、周りの護衛の騎士を払いのけ、ものすごいスピードでこっちに走ってきた。

「……え? なんか来てる」

と困惑しているのも束の間、周りのみんなは逃げ出しており、俺1人ポツンと立っているところにその女の子が俺の上に飛びかかって来た。

「いてぇっ!いきなりなんだよ!」

叫んだ俺を無視して、俺を押し倒して上に乗って来た女の子は、俺の体毛をまさぐりながら何かボソボソ言っていた。

「身長良し……毛並みも……良しッ!」

そして何かを決心したかのような顔になった。

そして冒頭にいたる。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ