↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

PR
26/28

第26話 もしかして!?


神社で出会った男性の話に、大きなヒントをもらった。


早速、昔からこの辺りに住んでいそうな人を探してみる。


でも、このあたりは新興住宅地で、引っ越してきた人ばかりだった。



もう少しで、何かわかりそうなのに、進まないのがもどかしい。



「うーん、なかなか難しいな」



「難しい顔をしてどうしましたか?」


頼んでいた資料を届けに来た永瀬くんが、唸っている私に気がついた。


「この辺りに、昔から住んでいる人を探しているんだけど、なかなか見つからなくてね」


「そうなんですか。確かに、みんな離れたところから会社に来てますよね。」

「でも、なんで探しているんですか?」


まあ、確かに不思議だよな。


なんて答えたらいいか考えていると、

相沢くん(永瀬くんの奥さん)がやって来た。


「お弁当、渡し忘れてた〜!ごめんね〜!」


永瀬くんは、お弁当を受け取ると、照れくさそうにしている。


「今日は、いなり寿司にしたの。張り切って作っていたら、渡すのを忘れてた」


「ぜんぜんいいよ。お弁当、いつもありがとう」


なんとも初々しい会話だ。


二人の幸せオーラが眩しいぞ!


「いなり寿司を作れるなんて、はるかさんすごい!」

「私も、作ってみようかな……」


相沢くんの手料理に感心した静田くんが、ポツリと呟いた。


なるほど、彼に作ってあげたいんだな!?


うちの課のメンバー、みんな幸せそうじゃないか!!


「なんだよう、みんな幸せで羨ましいぞ!!」


静田くんの隣の席から、突然、嘆き声がした。


あ。佐藤くんには、まだ春が来ていないんだっけ。


「あー、佐藤くん、君も頑張り給え」


前の彼女と別れて以来、独り身らしい。


「佐藤、だから早く、神社の狐の像を直せって言っているのに。」


永瀬くんが、佐藤くんに言った。



「そうですよ、佐藤さん。神社の狐にぶつかって倒したから、罰が当たったんですよ」


相沢くんも、佐藤くんに厳しめだ。


「わざとじゃなかったんだ。それに、石でできているんだぞ。そうそう持ち上げられないって」


「そんなこと言ってるから、彼女が戻ってこないんじゃない?」

静田くんまで、加わった。


「なんだよなんだよ、みんな自分が幸せだからって!」

「茜〜!!戻ってこ〜い!!」


佐藤くんは、机に突っ伏してしまった。


これはダメだな……。


というか、佐藤くんは、狐の像を倒したって言ったか!?


これは、もしかして……?


「佐藤くんが倒した狐の像、どこにあるんだい?」



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。