第百五十八話 疑念の隠し通路
あれからずっと、ファイたちは全員で、聖魔殿を捜索していた。
何か手掛かりがないものかと。
ボンが不思議そうな顔で小さい岩を持ち上げたときだった。
そばにいたニミュエがボンのほうをみた。
「ボンちゃん、後ろ、トカゲがいるよ」
「わ、わ、わ、堪忍ましぃ」
慌てて、トカゲを一瞥し、持っていた岩を落として、態勢を崩した。
そして、ボンは足元にある岩にぶつかって、地面に倒れかけた。
「わ、しまった、こけるどん」
ボンがこけて何かを踏んづけたような音がした。
近くにいたファイが呆れて、笑いながらいった。
「おい、ボン、大丈夫か、お前、猫のくせに、トカゲだめなのか」
「おいどんは、炎の蜘蛛とか、リザードマンみたいなのだめどんよ、いたた」
そのときだった、近くにいたヒョウが、ファイに唐突に話し出した。何かをみて。
「お、おい、ファイ」
「な、、、」
「岩壁が動いた」
「隠し通路だ」
その奥へ続く階段を見やると、急いでファイはキュラのほうをむいて声を上げた。
「キュラ様」
「どうしたファイ?」
「隠し通路です、ボンがみつけました」
「ボンが、そうか礼を言うぞ」
キュラが感心した顔で言うと、うれしかったのか、ボンは得意そうな顔つきで手を胸の前で組みはしゃいだ。
「へへん、大したことないどんよ、おいどんにかかれば」
「というお前は、トカゲでこけてスイッチみたいな石踏んだだけじゃねーかよ」
「偶然も、実力のうちドン、なはは」
「こいつ、すぐに調子にのる」
「ファイ、まぁよいではないか。早い段階で見つかったのだ」
キュラがファイにいさめるようにいった。
ファイはジト目でボンを見やっていた。
ボンの高笑いがその場にしばらく響いた。
なにか問題を作るか、問題を解決するか、そういう二択が選択可能な獣人だ。
ウィードが気付いて近づいてきた。
「ウィード様、この通路の先は知ってらっしゃいますか」
「こんなものが、あったなんて、いや、全く知らない。隠し通路の存在自体が」
「もしや、この先に何か聖なる心臓に関係することが」
ウィードにサリアが語り掛けた。
ウィードは、にこりと笑って、歩みだしながらいった。
「そうかもしれない、いってみましょう」
「通路の入り口は空いている、万が一の時のために、だれか、入り口で見張っててくれ、助けをすぐに呼べるように」
「では、わたくしたちが」
「そうか、アザレ副将軍。レイティス、オネイロスがいてくれるか」
「私も行きましょうか」
「姫様はここでいてください。万が一危険があってもここなら、大丈夫です」
キュラが必死にイーミ姫を説き伏せた。
そして近づいてきたテアフレナにキュラはいった。
「テアフレナ、そちは姫様を守っていてくれ」
「わかりました」
「ニミュエとボンは好きにしろ」
「残りの者は私と探索だ」
「はっ」「はい」「わかった」
みな、一様に返事をした。
ウィードが率先して先頭でいくため、護衛のサリアとキレオも一緒に向かった。
果たして、解決策はあるのか。
模索している時間はさほどなかった。
ウィードを先頭にファイたちは隠し通路に入っていった。
☆☆
おつかれさまです。遅い時間帯でも早い時間帯でも毎日読んでくださっている読者様ほんとにありがとうございます。
作者も何となくわかるのでうれしいです。
更新遅くなりました。見てくれている方に申し訳ないです。
明日も更新します。
読者様も仕事などでお忙しいのに読んでいただいてありがとうございます。
読み物として書いていきますのでこれからもよろしくお願いします。
一体どうなるのでしょう、通路の先には何が。
応援よろしくお願いします
また会いましょう。
読者様も感染症にはきをつけてくださいね。熱中症にも




