第百五十七話 聖魔殿
「着きました、ここが聖魔殿です」
ウィードの後をついていき、牢獄からファイたちは聖魔殿の入り口にきていた。
ウィードがいうとファイが頓狂な顔をしていった。
「へー、魔なんていうからどんな場所かと思ってたけど、意外と普通ぽいな」
「ほぼ、神殿だな、造りが」
ヒョウが重厚な声でぼそりといった。
ウィードが笑顔で返した。
「エトワルにまつわる神みたいなものです」
「神ねぇ」
イーミ姫が不思議そうな顔で言ったそのときだった。
ウィードが何かを見つけた。
「あそこです」
聖魔殿の奥深く何かまつられているような二つのくぼみを指さした。
そして、そこにみな近づいていく。
キュラが首をかしげながらいった。
「ウィード様、そこがなにか」
「ここに結界が張られており、聖なる心臓の宝玉が収められていたのです」
「とすると、その結界を破って、フォライーは一つを奪ったと」
「そうです。そのとき、僕がうまい具合に一つはもって逃げることができましたが」
「事前に奪われていたと?」
キュラが言葉を返した。
ウィードは首を縦に振った。
「そういうことです。もう一つの場所にフォライーが気付かないうちに、僕がそれに気づき、どうにか一つは持ち出したのですが、面目ない」
「でもよぉ、フォライーは倒した、それでいいのじゃねーか」
ファイが頭の後ろに手を重ねながらいった。
確かに、物事は目的を果たし、落ち着いているが。
ヒョウがその言葉に便乗してきた。
「フォライーは恐らく意識だけが魔神の中にいる」
「生きてはいるな、意識で」
レギンが眉毛を釣り上げていった。
その言葉を聞くと、レイティスが困ったのジェスチャーをし、言葉を紡いだ。
「しかし、城で封じたといわれても、聖魔殿のどこにそんな手掛かりが」
レイティスの言葉をきくと、キュラが皆のほうをむいた。
「よし、みな、手分けして探せ」
「はい」「わかったどん」「わかりました」
キュラの号令をきくと、みな、返事をし、聖魔殿のあらゆるところも、手探りで探し出した。
思惑通り手掛かりが見つかればいいが。
その間にも魔神は近づいてきている。
城につくのは時間の問題だった。
☆☆
おつかれさまです。
遅い時間帯でも早い時間帯でも毎日読んでくださっている方ありがとうございます。
作者もなんとなくですが、わかるのでうれしいです。
きました、聖魔殿です。
何か手掛かりはあるのでしょうか。
連載は毎日続けていきますので読み物として御覧いただけたら、うれしいです。
読者様も暑くなってきていますので、熱中症などには気を付けてくださいね。
応援よろしくお願いします
また会いましょう。




