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第百四十九話 魔の結界

 


ファイたちは秘密通路をずっと走っていた。



 明かりが見えてきた。



「出口だ」



「着きましたよ、ここがエトワルに代々伝わる神殿です」



 ウィードが手をかざしながら言った。



 ファイが遠目であるものを見やった。



「よぅ、あれじゃねーか、あの祭壇の真ん中に突っ立ってる像が、例の破壊神バルバトスじゃねーのか」



「なんて、巨体だ」



 キュラが唖然となっていた。



 他のメンツも、その勇ましい像の姿を見て、呆然と立ち尽くしていた。



「あれが、もし、復活したら、止めれるのか」



 オネイロスが弱音を吐いた。



 確かに人間の力で止めれるような代物ではなかった。



 一呼吸おいて、ウィードが話し出した。



「聖にもなる、魔にもなる。それは恐らく復活の仕方次第です」



「聖になれば、俺たちの味方をしてくれるのか」



 ヒョウがぼそりといった。ウィードがそれに答えた。



「わかりませんが、敵ではないでしょうね」



「おい、片目だけ、少し赤くないか、生きてるような。それに心臓の所に、丸いものが入ってる」



 その言葉に反応して、ウィードが目を大きく開け、絶句した。



「あの象りは神玉を納入するところ。あれは魔の神玉が入ってる、まさか、もうだれかが」



 そのときだった。



「その誰かだ」



「お前は、フォライー、貴様、聖魔殿から」



「衛兵は皆殺しだ。お前の父、ネロ皇帝も操り人形じゃ、くはは」



「くそ、なんてことだ」



「破壊神バルバトス様は復活仕掛けておる。その証拠に片目に命が宿った」



「お前らに勝ち目はない」



 いうと、フォライーはニヤリと不敵な笑みを浮かべた。



「くそっ、少し遅かったか。入れる段階でこれていれば」



 ウィードの言葉を聞くと、フォライーは宙に浮きながら浮遊し、啖呵たんかを切った。



「ウィードよ、神玉をよこせ、お前の魔剣の柄にあるのが神玉というのはわかっておる」



「なんだと、気づいたか、だが、魔剣は僕の言うことをきく。そう簡単にとることはできないぞ」



 次の瞬間、ウィードは動いた。



「復活する前に、像を壊す!」



「ウィンドドラゴン!」



DWOOOOONNN!



 ウィードの強力な技が発動し像に当たって爆発した。



 しかし、破片が飛び散ることはなかった。



「くはは、無駄じゃ」



「なに、そんな馬鹿な、竜撃が」



「お前たちがくるまでに細工をさせてもらった。わしが生きてるうちは魔力が続く限り、その魔の結界を

打ち破ることはできん」



「魔の結界だと」



「聖なるものが入ろうとすると、侵入を拒む。魔のものだけが入れるのだ」



「くはは、勝ったな」



「く、くそ、もう一足早ければ」



「あとは、その虹色の神玉だけじゃ、よこせば、命は助けてやる」



「渡したところで復活させ、僕たちに被害が被るのは間違いない。誰が渡すものか」



「くはは、バカよのう。お前たちはわしの力で殺されるのじゃ」



 ジリリと、間合いを互いに詰めていく。



 みな、剣を構えた。



そのときだった。



「地獄を見るがいい、我の真の姿でな」



魔鎧闇化ダークスティール



 フォライーは言うと、自身がエネルギーのような光球に包まれた。



 フォライーの体が変異していく。



「な、なに変身した」



「なんなのあの大きな魔物は」



「あれがフォライーの真の姿」



 目の前には、巨大化した、異様なくらいすさまじい魔力をほとばしる魔物がいた。



 レギンが、戦斧を構えていった。



「敵がなんであろうが、叩き切る」



「へ、やっと戦う気になったか」



 ファイがいうと、士気があがった。



「みなのもの、総力戦だ、やるぞ」



「魔物めくるならこい」



 ヒョウが身構えていうと、激戦が始まった。







☆☆


おはようございます。

遅い時間帯でも読んでくださっている方ありがとうございます。

朝方に読んでくださっている方もありがとうございます。

いよいよ、フォライー戦。

バルバトス編後半戦です。

フォライーの実力はいかほどか。

ファイたちを応援してもらえたらうれしいです。

また某ゲームで出てきそうな感じがしますね。

またできれば晩更新します。

読者様にとっていい一日でありますように。

またお会いしましょう。

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