閑話回想14 限界突破
ヒョウとダラスエルの戦いはずっと続いていた。
「ち、(殺人コウモリの数が多いな、瞬速移動で、消え続けても、限界がある)」
ヒョウはとっさに何か戦術を思いつき、行動に移した。
「なら、勝負だ!」
「氷竜破」
GUOOON!
なんと、ヒョウの大技、竜撃を発動させたのだ。
それをうまく瞬速移動しながら、旋回させていく。
竜撃が殺人コウモリを飲み込んで、氷漬けにしていく。
だが、殺人コウモリの数と、スピードが速く、とてもじゃないが殺しきれない。
「いけ、旋回し、殺人コウモリを凍りつかせろ」
「なに、氷の竜の波動?」
魔族ダラスエルは動揺した。
だが、また不敵な笑みを浮かべた。
「面白い、それで殺人コウモリのスピードを凌駕できればいいがな、くはは」
ダラスエルがそういったときだった。
「誰が、一発と言った?」
「何?」
また瞬速移動でヒョウが消えた。
そして、丘の上にヒョウは現れた。
「ここだ、ダラスエル、殺人コウモリ」
「ブリザードドラゴン、連撃!」
「十発くらえ」
ヒョウは、十発放つために、距離をとったのだ。
十発出すまでに攻撃されては、致死にいたるからだ。
そして、ヒョウはブリザードドラゴンを十発繰り出した。
ヒョウの顔に少し疲れがみえた。
かなりのエネルギーを消費しているものとみえる。
「なに、十体の竜波だと、そんな余力がどこに」
「魔剣士を甘く見すぎだ、魔闘気は死なない限り時間が経てば元に戻る」
GUOOOOONNNN!
十発の竜撃が、殺人コウモリ、キラーバルドを飲み込んでいく。
「いけ、殺人コウモリを全て凍てつかせろ」
ヒョウがうまく旋回させて氷漬けにしていくと、キラーバルドたちは一目散に散って、逃げていった。
「待て、キラーバルド、逃げるな、奴を仕留めるのだ」
ダラスエルがいっても帰ってはこなかった。
殺人コウモリも従ってられなかったのだ。
「フ、仲間に愛想をつかれたか、残るはお前だけだ」
いうと、ヒョウは首を斬るジェスチャーをした。
「一撃で、首を掻っ切ってやる」
「おのれぃ」
「どうする、お前の手下は全部逃げたぞ」
「くそ、」
「一矢報いようとするなら、容赦はしない」
そういい、ヒョウは鋭い眼光を放ち、剣を構えた。
「く、覚えておれ、ダラスエル様がいつか、シエラもろともお前たちを殺してやる」
いうと、ダラスエルはその場から姿を消した。
ヒョウは、剣を地面に突き刺し足を落とした。
「逃げたか」
「よし、魔闘気は極限まで使ったが、時間が経てば戻るだろう。シエラ様のところに帰還だ」
ヒョウは通常の竜撃よりも、数を多く打っていることで力をかなりつかっていたのだ。
それで身体能力が一時的に落ちているものと思われる。
竜撃十発。普通の魔族なら仕留めれていただろう。
しかし、仕留められない場合、長期戦は不利になる。それをヒョウは懸念していたのだ。
ヒョウがはったりをかけたのは、戦闘の才があるところだ。
「だが、警戒は高めておかなければ。(奴の目的は俺ではなく、シエラ様の命。いつか、また出てきたときは)」
そういい、ヒョウは剣を地面から引き抜き、シエラの下に向かった。
☆☆
長くお待たせしました。閑話回想の続きです。
遅い時間でも読んでくださっているかたありがとうございます。
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おつかれさまです。
遅い時間帯でも早い時間帯でも読んでくださっている方ありがとうございます。
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作者なんとなくみてくれているのわかるので嬉しいです。
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