第百三十三話 レビ記の鍵の場所
魔王ダギラスを封印して、一行は、機工都市バルトカムを出立していた。
バルトカムは、エトワル領にあたる。
エトワル帝国は、ウィードのいた国だ。
ファイたちは、移動魔法で四次元光の中に、全員入り、テアフレナが術者になり、ティアランタ都市に向かっていた。
ウィードが移動魔法の中から、指さした。
「もうすぐ、その平野を過ぎると、ティアランタです」
そのときだった。
「妙な瘴気を感じる」
「俺もだ」「わたしも」
ファイにニミュエ、他の者たちも封じ込めた魔王の瘴気ほどではないが、少し感じるほど瘴気を微動だに感じていた。
ファイが重い口を開いた。
「おそらく、死の境界線だ。この先に敷かれてるんだろうぜ」
「運が悪ければ敵にあたるというやつか」
ヒョウが言った。
「フォライーがどこまで帰還しているかは知りませんが、レビ記の鍵は僕が握っています。今だから、みなさんを信用して言います」
ウィードが真剣な顔で言う。
みな、目をぱちくりさせた。
「レビ記の鍵?」
「どういうことだ、ウィード様?」
ファイが首をかしげながらウィードの方を向き、声音を上げた。
「レビ記、つまり、フォライーに奪われた復活の書に、かかれていた、鍵のことなのですが、そのことをかかれてい
た、ページは僕が既に、破り去っておいたのです」
「もしや、そのカギを使わないと、魔神バルバトスは、復活しないということか」
「そうです。この鍵は、神玉と呼ばれ、聖なる心臓と呼ばれていたものです」
「それは一体どこに?」
「ここです」
「まさか、魔剣フィンウィンドの」
キュラが頓狂な顔をして声を上げる。
ウィードが言葉を切り返した。
「そうです、このグリップの下についている丸い玉石が、正真正銘の神玉です」
「そんなところに鍵があったんだな。ぜんぜんしらなかったぜ」
ファイもびっくりしていた。
「皆さんに話してませんでしたから。それに、もし、フォライーが後を追っていても、ここなら無理です。四次元光の魔法の中ですから、空の上ですし、聞くことは不可能ですから」
「なるほどな、話すときを待っていたのだな」
感心したようにヒョウも言う。
続けて、ウィードが一呼吸おいて話し出した。
「そうです。皆さんは僕を助けてくれて、一緒にいるうちに信用できる人たちだと思ったので」
そして、ウィードは魔剣を手に持った。
「僕の魔剣が奪われない限り、といっても、僕の意思で離れていても呼び寄せることはできますが」
「みなのもの、きいたか、ウィード様と魔剣を死守しろ。絶対に、フォライーに奪われるな」
「は! キュラ様」「了解です」「わかった」「わかりました」
みな、一様に返事をした。
皆、心は一つだ。
そうこうしているうちに、テアフレナの移動魔法がアレンジされ、速く飛んで、街並みが先に見えてきた。
ウィードが魔剣を意思で隠し、街並みに手を向けた。
「もうすぐティアランタです。平野を越しましたね」
話を聞くとキュラは、テアフレナの疲れを察し、言葉を発した。
「よし、テアフレナ、一旦、ティアランタに下りよう」
「わかりました」
その間にも街に下りれるように近づいていく。
キュラが言葉を紡いだ。
「ウィード様、御父上がいるところは、あとどれくらい、いけばいいのだ」
「父上がいるところは首都エトワルです。ティアランタ都市から、北西の場所です」
「なるほど、そこにいけば、フォライーの呪術をとめ、操られた、御父上を助けることもできるわけか」
「魔神バルバトス」
ファイが怪訝な顔つきで言った。
「復活する前に、何か神具があれば壊すぞ、ファイ」
「ああ、わかってる」
ファイがそういった時だった。
ティアランタの入り口近くまできていた。
「みえてきましたね。あそこがティアランタです」
「よし下りよう」
「皆の者、着陸するぞ」
テアフレナがそういうと、同時に空から下りれるように移動魔法を下の方に降下させた。
☆☆
遅い時間にも貴重な時間をさいて読んでくださってありがとうございます。
フォライーの野望を阻止できるのか。
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