第百二十七話 廃墟街のバルトカム
「僕、もう大丈夫よ、完全回復したはずだわ」
「ありがと、おねぇちゃん」
「嬢ちゃんの魔法はさすがだな」
エリューが回復魔法をかけていた男の子が、完治し、男の子は礼をして駆けて行った。
そのとき、テアフレナが話しかけてきた。
「エリュー、回復速度が私より速いのじゃないか」
「いえ、そんなことないですよ、テアフレナ様」
「だけど、僕のせいで、街がこんな、めちゃめちゃに」
「ウィード様、自分を責めるな、ウィード様のせいじゃない」
「そうだ、悪いのは、フォライーだ。私の故郷バルトカムの街部がもう壊滅的にされた。許されるものではない」
副将軍アザレが、悔しそうな顔で言った。
「まさか、その故郷に、魔導大戦時の、戦車があったとはな、言い伝えだと思っていたが」
「フォライーめ、許せない」
ウィードがそういった矢先だった。
「許せないだ、くははは、許せないだと、ほざけウィードよ」
「お前は、フォライー!」
なんと、フォライーが壊れた家の屋根の上にいた。
ウィードの目つきが変わった。
「ウィードよ、次会った時は、三途の川に送ってやろうぞ、よくぞ、わしの魔法力を注入した魔導戦車を倒したな、
褒めてやるぞ」
フォライーは後ろの方の空中に飛んだ。
ウィードが魔剣を引き抜き、身を乗り出した。
「待て、逃げるのか!」
「逃げるのではない、魔神バルバトス様の復活の帰路にいくのだ」
「復活! そうはさせるかー、お前だけでも仕留める」
キュラがとめようとしたが、遅かった。
ウィードが剣筋を一閃させた。
「風魔弾!」
魔剣から風の弾丸が飛んでいく。
それをいとも簡単にフォライーは躱した。
「笑止、功を焦る虎は、地獄に行くのだよ、くはは、そこであがいておれ」
「消えた?」
エリューが声音を上げた。
フォライーは苦言を言うと、一瞬のうちに姿を消した。
「おかしい、なぜ、戦わずして、逃げた」
ファイがそういうとヒョウが切り返した。
「今の体力を消耗している、俺たちに追撃すれば、勝てたかもしれねーのに」
「奴は、最後に注入といった。恐らく、魔導戦車に多くの魔力を注いでいたのじゃないか」
ヒョウが自身の考察を鋭い視線でいう。
それに対し、ファイがいった。
「なるほどな、自身の魔力が激減してたわけか」
「その考察はあたりだろう。魔法さえ使わなかったからな」
キュラがそういった時だった。
「キュラ、テアフレナ、みんな、バルトカムのこんな無残な姿でほっておくわけには、いかないわ、私たちで、町お
こしをある程度できるまで手伝いましょう」
「は、イーミ姫様」
イーミ姫さまもみて見ぬ振りができなかったのだ。
しばらくの間、大工仕事をバルトカムですることになった。
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