B─2─2
十刃が基地内を散策していると、トレーニングジムの前に到着した。
(ただ散歩するのも退屈だし、ちょっと体でも動かすか。)
そう決めた十刃は、トレーニングジムの中へ入っていった。
トレーニングジム内は様々な最新トレーニンググッズが揃っており、ジムを利用している人達は、各々自分が鍛えたい筋肉を動かしている。
(さて…何しようかな?)
十刃がどんなトレーニングをしようか悩んでいると、何やら見覚えがある二人を発見した。
「なぁ霧宗、俺と腹筋勝負しようぜ。」
隣にいる男性に賭け勝負を持ち掛けたのは、金色のリーゼントに黒の瞳をもち、いつもは赤色の派手な特攻服を着用しているのだが、今は赤いジャージを身に纏っている男性──『伍峠凛之介』である。
「なんですか突然?」
凛之介に提案されたのは、白色のフレームをかけ、灰色の無造作の髪に茶色の瞳をもち、普段のエージェントの如くキッチリとしたスーツではなく、凛之介同様のジャージの黒色バージョンを身に纏っている男性──『漆夜霧宗』である。
「いや、なんとなく霧宗になら余裕で勝てそうな感じがしたから。」
凛之介がヘラヘラしながら理由を告げると、霧宗が顔には出さないが内心イラッとした。
「ほう…何故そう思われたのですか?」
霧宗が外見冷静内心苛立ち状態で理由を尋ねる。
「だってよ、霧宗って所謂ガリ勉キャラじゃん?なんか楽勝に勝てそうかなって。」
凛之介がまたヘラヘラとしながら答えると、霧宗の苛立ちが遂に外見に表れ、ピキッと額に血管が浮き上がった。
「いいでしょう…そこまで虚仮にされてはこちらも引き下がれません。受けて立ちましょう。」
「そうこなくっちゃ!じゃあ負けた方は勝った方の夕食を奢ること。金の上限なしで。」
凛之介が賭けの提案をすると、霧宗が「望むところです。」と承諾した。
「何やってんだ二人共?」
そんな二人のところに、十刃が合流した。
「おう十刃。今から俺と霧宗で腹筋勝負すんだけど、どっちが勝つと思う?」
凛之介がいきなり二択を迫る。
「えっ?いきなり言われてもな……」
突然の『どっちが勝つでしょう?』クイズを出題された十刃は戸惑うが、訊かれたからには一応考えてみた。
〔凛之介が勝つと予想する→B─2─2─1へ〕
〔霧宗が勝つと予想する→B─2─2─2へ〕
〔正直どうでもいいと答える→B─2─2─3へ〕
〔自分が一番だと豪語する→B─2─2─4へ〕




