N─1
「では行くぞ!」
綾を先頭に、ドライアド討伐班は森の中に入り始めた。十刃は殿を努め、六人の一番後ろの位置で森の中へ入っていった。
森の中を警戒しながら進むドライアド討伐班。南側からグリフォン討伐班が戦闘を繰り広げている音が聴こえてくる。
「警戒は怠るな。いつ何時何が襲ってくるか分からない。」
先頭の綾がアサルトライフルを構えつつ周囲を警戒する。他のメンバーも各々武器を構えながら周囲を警戒し、全員で着実に森の奥へ入っていく。
最後尾を歩く十刃。周囲を警戒していると、背後の草陰で何かが動いた音を聴いた。十刃は振り返ると同時に、ファンタジーマタールの刀の刃先を草陰の方に向けた。他のメンバーは物音が聴こえなかったらしく、十刃の動きにも誰も気が付いていない。
(……気のせいか?)
特に草陰から現れないため、十刃は刃先を向けるのを止め、先へ進む綾達に合流しようとした。その時、足元から根っこが出現し、十刃の両足を拘束した。
「みんっ…!」
十刃が他のメンバーに危険が迫ってきていることを知らせようとした時、樹の上から垂れ下がる蔓が十刃の口に巻き付いて声を出せなくした。
そして十刃の目の前に現れたのは、複数本が束になり、螺旋状になることによって先端を尖らせた蔓であった。
瞬間、十刃は自分の未来が予知出来た。
「……っ!!!」
予知通り、鋭利な蔓が自分の鳩尾を貫いた。十刃は痛みを感じる前に意識が遠のき、閉じた瞼を二度と開けることは出来なかった。
ED6:最後尾は死亡フラグ
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