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H─2
「四葉を離せ!」
十刃は刀の刃に風属性を纏わせて斬撃力を高める。サイクロプス二号は十刃の動きに気が付き、四葉を掴んでいない右の拳を振り下ろした。十刃は横にステップして回避すると、そのままサイクロプス二号の懐に入り込み、腹に三連撃を喰らわした。しかし、サイクロプス二号は厚い脂肪のお陰であまりダメージを受けていないようだ。
「なっ…!」
まさかの防御力に十刃が驚いていると、
「狙う場所が違うぞ緋雀!」
字史が十刃を叱りながら参戦し、三叉槍をサイクロプス二号の肘に突き刺した。そしてそのまま押し込み、樹に固定した。
「斬り落とせ!」
「は、はい!」
字史の命令に従い、十刃は刀を構えて跳び上がる。字史は回避できないタイミングで三叉槍を引き抜く。そして次の瞬間、十刃が落下速度を加えてキッチリと左腕を肘のところで斬り落とした。
「四葉無事か!」
十刃は左腕の下敷きになっている四葉を助けると、手を掴んで起き上がらせる。
「ありがとう十刃っち〜!字史隊長〜!あいつの手なんかねっちょりしてて気持ち悪かったの〜!」
確かに四葉の手を握った際、どこか粘り気があったなと思う十刃であった。
〔Iへ〕




