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当て馬悪役令息のツッコミ属性が強すぎて、物語の仕事を全くしないんですが?!  作者: 犬丸 大福
打倒、物語の強制力

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いわゆる、小物ってやつですの?

シラヌイ様が、

「俺は御者役なんで、部屋の外で護衛してましょうか?」

とお気遣くださいました。


「でもなぁ、こんな少人数で移動してて、護衛が部屋の外ってのもなぁ」

「宿もお兄様と先生とシラヌイ様で1部屋でしたものね?」

「今さら感?」

「確かに。では、ご一緒させてください」


そうなのです。お兄様達は3人で一緒の部屋でした。私とセリが一緒の部屋で、伯爵様が1人部屋ですの。


最初、お兄様と先生で1部屋、伯爵様とシラヌイ様で1部屋と思ったのですが、

「私が御者と一緒の部屋ですか?」

とイヤそうに言われたので、先生と伯爵様、お兄様とシラヌイ様にしようとしたら、

「仮にもエアトル家の後継が御者と2人で、ですか?」

と、これまたイヤそうに、「エミリオ殿と俺はそれぞれ一人部屋で良かろう?」とのたまうので、

先生が「護衛もない、こんな安宿で、アンタの言う、仮にもエアトル家の後継の子供を一人で休ませられるか!わしが刺し違えても守るわ!」とぶちギレ、

シラヌイ様も「あ、俺も肉壁役としてご一緒させて下さい」と言いだし、3人一緒の部屋になったのです。


「侯爵をクズとか言うくせに、自分だって身分差?使用人をバカにしてるよね?」

「そんな小物感はヒシヒシと感じます」

「ちなみに、あの人には本当に勝てる?」

「お望みなら、ヤっておきましょうか?」

「「やめて」」

お兄様と二人、ソッコーで否定しておきました。


そんな中、バタバタと足音がしたと思ったら、ガチャガチャとドアノブを回す音がしました。


「あの伯爵ですね」

シラヌイ様が言うと


「ノックもなしにいきなり開けようとするって、めっちゃ失礼じゃねぇ?」

お兄様も眉間にシワを寄せます。


「「鍵かけといて良かった」ですわ」

ねー、とお兄様と二人、うなずきあいます。


その内、ドンドンと扉を叩きだしました。


「こっわ!!常識無いの、こっわ!!」

お兄様が驚いています。


「確かに。こっちは子供と年寄りなんですから、まず、声をかけて安心させるのが普通かと」

シラヌイ様も眉間にシワを寄せています。


ユ 「あの人、ホントに騎士なんですの?」

シ 「え?」

エ 「もしや、そもそも、エアグラフ伯爵じゃない可能性ある?」

シ 「もう、捕獲して、問い詰めますか?」

エ 「でも、ただの考えなしだった場合、後がめんどくさいなぁ」

ユシ「「確かに」」


そんな事を言っていたら「オイ!部屋に居ると言わなかったか?!返答がないぞ!!」いきなり宿の従業員に怒鳴りはじめました。


「「「えーーー」」返答も何も、声掛けしてないじゃないか」


パタパタと足音がして、コンコンコンとノックされました。

「あ、あのー、お客様、お連れ様がいらしたようなんですが、違いますか?」

と扉越しに声がかけられました。


「貴族より、平民の従業員の方が常識あるってどうなのよ」

お兄様が頭を抱えます。


「俺が返答して良いですか?」

お兄様と二人でうなずきます。


「宿の方だろうか?

いきなり、ドアノブをガチャガチャと回され、扉をガンガン乱暴に叩かれてな、こちらは子供しかおらぬゆえ、怯えておった。

すまんが、来た者は誰だろうか?」


シラヌイ様、イヤミも言えたんですのね。お兄様が親指を立ててます。


「え?…と、いうことですが、騎士様は、どちら様でしょうか?」

従業員さんの戸惑う声が聞こえます。



さぁ、名乗って恥をかくがいい!!

お読み頂きありがとうございます。

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