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当て馬悪役令息のツッコミ属性が強すぎて、物語の仕事を全くしないんですが?!  作者: 犬丸 大福
溺愛に振り回される、振り回す

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幕間 俺の唯一 2

その後の俺は、テン爺から明日までは大人しく寝てくれ、と言われたので、一晩、病院で過ごした。


次の日、お祖父様の家に帰ると、部屋に大量のおもちゃとニッコニッコのお祖母様の姿があった。


ビックリしてお祖父様を見ると、

「昨日、あんなことがあったからな、今日はわしらと1日家で過ごすのじゃ」

「そうです、さぁさぁ、何から遊びますか?こっち?それともこっちが良いかしら?」

お祖母様も丁寧なのに圧がすごい。


叔父様に助けを求めて目を向けると

「仕方なかろう、昨日、あんだけ母さんにも心配かけたんだ。

今日は、じじばばの心のケアの日だな。じじばば孝行、ガンバレ」

と、肩にポンと手が置かれたと思ったら、前にグイっと押し出された俺は、転ぶ前にお祖父様に抱き止められ、捕獲された。


そう、捕獲だ。


その日、俺は、人生の悟りを拓いた。




5歳の時妹が生まれ、6歳の時末っ子の妹が生まれると、お祖父様お祖母様の興味も分散し、捕獲されることも少なくなって来た。

その頃には、叔父様に唯一が見つかり、センバ軍の兵士にも馴染みが出来て、俺は、強くなる事に夢中になっていた。

7歳の時、セイラー様にお子が出来たと領地はお祭り騒ぎだった。

セイラー様を見た瞬間、あ、お嬢が生まれますよ、と伝えたら、シラヌイは女の子派なのね、と、セイラー様に微笑まれた。

祖父母は男の子派、叔父様は元気ならどっちでも、と言っているらしい。

やっぱり義両親的には最初の子は男の子が欲しいみたいね、とお腹を撫でながら話すセイラー様が印象的だった。


でも、領地で生むのは落ち着かないから、と、王都のお屋敷に移動することになり、俺の家族もそっちにいることからお嬢が生まれるまではと王都に戻る事になった。


その時の話し合いで、両親の商会も順調みたいだし、妹は要領よくお祖父様達をあしらっている。

商会を継ぐのは妹の方がいいと思った。

なので、その旨両親にも伝えて、俺は、センバに戻ると、お嬢の遊び相手兼護衛という事になる、ということで話はまとまった。


ある日、物凄くイヤな予感がして、まだセイラー様について買い物しまくっていた叔父様に、センバに帰りたいと言ったが、お前は赤ちゃんが生まれるまでは王都にいて、学園の準備や勉強をしておけ、と軽く言われた。


そうじゃない、イヤな感じがするんだ、と言っても、叔父様は、親父がいるんだ大丈夫、しか言わなかった。


でも数日経ったら、叔父様が、急いで戻る、と言い出して青い顔して出ていった。


次の日、領地に大型魔獣が2体同時に出て、お祖父様とお祖母様が亡くなったと我が家に報せが来た。

すごいのが、大型魔獣が出たのに、犠牲者はこの二人のみ。

あの二人は、守りきったのだ。



領地まで馬車で5日は余裕でかかる。馬なら3日ぐらいか。



叔父様は、間に合わなかった。



あの暑苦しい程の愛情は、もう貰えないんだ、と思った。


俺は、あんな素敵な人達の血を引いているが、あんな風になれるだろうか?と思ったら、どうやら泣いていたらしい。

母親に抱きしめられていた。

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