ついに来た、お茶会のご招待
それから、毎日昼食後2時間、お兄様との魔法の訓練が日課となった。
お医者様の先生は、「なんて規格外な子供達……」と、頭を抱えたらしい。それをお兄様は楽しそうに教えてくれた。
そしてお兄様は、順調にウィンドショットの精度を上げている。
私も頑張ってはいるが、命中しない。中々難しい。数撃ちゃ当たるか?と、一度に数発同時展開を練習してみた所、それを見たお兄様が、あっさりと2発同時射ちを命中させたので、私は地面に〝の〞の字を書くことになったのは昨日の話だ。
お兄様は必死に私を慰めてくれて、おやつも1つ多めにくれたので、忘れる事にした。
…うん、忘れてないな。
そして今日、お兄様から訓練の前に話があるから執務室に来て、と言われた。
「お兄様、何が有りましたの?」
「お茶会の招待状が届いたんだ」
「まぁ!我が家にですの?一体どんな奇特な方が?」
「ディも言うようになったねぇ。王家からだ」
「断れないヤツ!どうしましょう、奇特な方とか言っちゃいました」
「まぁ、外で言わなきゃ大丈夫。
第三王子が僕達と同い年だ。多分、高位貴族の同年代を集めて、オトモダチと婚約者探しなんじゃないの?
まぁ、多分、デキレースで、すでに決まっているんだろうけど。
腐っても侯爵家、実際、王家でも我が家を招待しないとマズイんじゃない?
そこで、どんな奴らか様子見て、僕達がマトモだと思われたら、他の家も誘ってくれるかもよ?」
あ、忘れてたけど、聖玉の剣で主人公と友情を育む王子だ。
ヤダ~近づきたくない~。
「2ヶ月後に王城に行くから、お茶会のドレス、用意してもらって?」
「私達だけ、じゃ、ありませんわよね?」
「そこなんだよなぁ。保護者1人同伴。普通は母親が来るもんなんだけど、あのクソババァ、高位貴族に囲まれてキチンと出来るんかね?最悪、領地の侯爵を呼ぶことも考えてる」
「おおぅ…」
「子供の顔合わせのお茶会で、お家取り潰しの失態とか起きないだろ。なんとかなる…なる?ヤベ、ちょっと不安になってきた。本気で侯爵に打診するか」
……お兄様、人はそれをフラグと呼びます。




