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当て馬悪役令息のツッコミ属性が強すぎて、物語の仕事を全くしないんですが?!  作者: 犬丸 大福
これぞ悪役?シスコン無双

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え?出て良いんですの?

「殿下に確認したいのですが!」

先生が大声で割り込んできます。


「2人を決闘で、と、おっしゃいました!

2対2で決闘をしたい、という事ですか?殿下の他に誰かが出ると?

その点も踏まえて、確認をしたいのです!!」

グイグイっと殿下に詰め寄る先生。


「あ、ああ、そうか、なるほどな、そう言う事か」

1人で納得する殿下。


「なんなんです?」

お兄様が怪訝な顔で殿下に尋ねます。


「お前達は、慈悲が欲しいのだろう?

1人では勝てないから2人で出たいと。そうであろう、そうであろう」


「「「は??」」」

先生、学園長、夫人が全く意味が分からない、という顔です。

激しく同意しますわ。


「アンタが!!決闘で2人をコテンパン、って言うからだろ!


決闘の場所に俺達双子を出したいのか、

俺だけ出て、負けたら一蓮托生だ、って意味なのか、どうやって判断するんだよ!!」


「私を見ていたら分かるだろう?」


「わかる訳ないだろう!!

伝える努力もしない癖に周りがすべて読み取れ、って、アンタ自分に出来ないこと押し付けすぎだろう!!」


「何故分からんのだ!!」


「逆に聞くが、アンタ、全ての人間の気持ちが分かるのか?!!」


「分かるわけないだろう!!」


「テメェが出来ないことを周りにさせんなよ!」


「私は王族だぞ!」


「王族であっても、王様じゃねぇよ!!

いずれ臣下に下るんだろうが!!王族じゃなくなったらいきなり人の言うこと聞くようになるのか、アンタは!!」


「あ……」

殿下、ピタっと停止しましたわ。


「何故でしょう、側近の子達の言葉は届かないのに、エアトル君の言葉は聞こえるんです。

喧嘩になる、とはそういう事ですよね?」

確かに、先生のおっしゃる通りですわね?


「まずは、自分の言葉で周りに説明しろ!!アンタはどうしたい!!

伝えもしねぇで、周りが思った通り動かないって、癇癪起こしてんじゃねぇよ!!


まずは決闘をどうしたい?!

2対2か、

俺だけで出て1対1なのか、どっちだ!!」


「2対2だ…」


「アンタと誰かが出るのか?

それとも、また代理人が2人出るのか?」


「私ともう1人で出る」


「それは誰だ?」


「…それを言う必要はあるのか?」


「学園側としては、学園の生徒以外であれば、教えていただきたいですね」


「ダメだ。当日まで内緒で、サプライズだ」


「こっちの条件のんでくれたら良いですよ。サプライズでも。

ディを出さない。

俺が望むのは、これだけです」


「エアトルの双子が出なければ意味がない!

というか、出なければセンバの勇者の再来が出るのだろう!それは一方的過ぎる、って兄上が言っていた!!」


「勇者の再来では、ないですね。

ディの婚約者です。センバでは、あります」


「それは余計ダメだと兄上が言っていた!

兄上が近衛に欲しいと言っていた人物なのだろう?!

アレは味方なら良いが、敵にしたら破壊神だと!!」


「「破壊神は勇者の再来の方、だな」ですわね」

お兄様と2人、そこは譲れません。チィちゃんより、ライ様の方がまだ分別はあります。


「お、おおぉう、揃うほどか。そ、そうだとしても!双子の婚約者が出るのはダメだ!!」


「まぁ、一方的になる、ってのは間違ってないだろうなぁ…」

お兄様、遠い目しないの。


じゃぁ、やっぱり、私が出るしかないですわね?


「ワン!!!」


「「「え???犬???」」」

今度は殿下、先生、学園長の声が揃いましたわ。


「どうした、ロア?」「ワンワン!!」


「なんだ、この犬は?!!」

殿下、ちょっと触りたそうですわね?


「ディの護衛です」


「「「護衛??!!犬が??!!」」」


「ロアをバカにしないで下さいまし!!

とってもお利口さんなんですのよ!!!

どこにいっても私を探してくれますし、虫は追っ払ってくれますし、


何より!!


使用人の皆さんの努力の結晶であるこの至高の毛並み!!!!!


ひと撫ですれば、どんな不安もたちどころに霧散してしまう珠玉のもっふもふですわ!!!!」

さぁさぁ皆さん、とくとご覧あれ、とばかりにロアを万歳だっこします。

うん、今日もダントツに可愛いですわ。


「ワンワン!!」


「え?もしかしてロア、ディの代わりに決闘出るって言ってる?」


「ワンワン!!」

ロアが万歳だっこ状態で首を縦に振ります。


「マジか。

ディ、とりあえず、ロアを降ろそうか。

ってことですが、殿下。センバの()()じゃないなら、ロアがディの代わりに出てもいいです?」


「犬が???え、馬鹿にしてるのか!!」


「そっちこそ!」

「ロアを」

「「馬鹿にするな!!!」」

ダダンッ!!とお兄様と2人、机を叩いて身を乗り出します。


「「ロアは十分戦えます!!」」


私達の勢いに押された殿下、ちょっとのけ反ります。


「ふ、ふん!犬しかパートナーがいないなど憐れだな!

良いだろう、双子の兄と犬で出るが良い!!」



あら、ロア出ても良いんですの?


リオ 出たよ、センバの勘…

リア ロアを連れてきて本当に良かったですわね!

ライ 良くやったロア!リアが決闘なんぞに出ることになってたら、王城だけでなく、学園も更地にしようかと思ってたぞ!

ヒサギ イチイが絶対連れていけって、こういうことだったの…


***************


お読み頂きありがとうございます!

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