ぶっちゃけすぎてません?
「では、決闘代理人の方はアイシア公爵家にお任せしますね。
で、実は一つ、皆さんにお伺いしたいことがあったんですが、よろしいでしょうか?」
お兄様がにこやかに話題を切り出します。
「おぅ!なんでも聞いてくれ!」
イーリアン様、上機嫌ですわ。
「ある程度の事ならお話する事もやぶさかではございませんわ」
フロスティ様、地味にツンデレです?
「うん、こういうのを腹を割って話そうぜ、っていうんだろ?」
バストン様、ちょっと違う気がしますわ。
「君に嘘をついて、こっちのためになる気がしない……」
マンドル様、賢明なご判断です。
「では、率直に。
殿下の3人目の婚約者候補って、どなたです?」
「「「は?」」」
「そんなの、ブライン家の次女のオージーヌだろ?何でそんなこと聞くの?」
3人がキョトンとしてる中、マンドル様が答えてくださいました。
「ですよねー」
お兄様は安心してうなずきます。
「では、私の婚約者に内定している人物がいるのですが、それはご存じですか?」
「「イチイ・センバだろ?」ですわよね?」
センバ関係者ご令嬢2人が答えます。
「「え?そうなの?」ってか、誰?」
男性2人はご存じなかったようです。バストン様はチィちゃんの事も知らなかったようです。
「暗黙の了解が正しく伝わっていて何よりです。
ですが、うちのメイドが聞きかじったんですが、
殿下本人は、3人目の候補者をイチイだと思ってる節があるみたいでして、常に一緒にいる皆さんはどうなのかな、と思って」
「「「はぁぁぁっっ?!!」」」
「ウソだろ?!ってか、ぶっちゃけていい?
オージーだけだよ、本気で殿下の事好きなのは。
フーティもイーリーもそれを知ってるから、2人とも公爵家だろ?だから、防波堤になってるのさ」
本気で驚いたマンドル様、実情をバラします。
「ええ、私達がそばにいることで、そうそう肉食令嬢も近づけないでしょう?
オージーはねぇ、可愛いのよ!!
でもね、闇のブライン家って言われるでしょう?
光の王家から闇のブライン家に来て貰えるかしら、って不安になってて、もともとあまり人前に出るのも好きじゃないし、最近は特に自信を無くし気味なのよね。
ってか、光の王家ってのも、おかしな話よね?
守護の王家でしょうに。
魔物を寄せ付けない結界みたいなものが出来るから、民を守る王家なんでしょう?
光は聖女さまとかよね?」
フロスティ様も続きます。
「それを言ったら、闇のブライン家も闇じゃないし!
影使いみたいなもんでしょ。
自分より弱いモノなら、影で捕縛しちゃうんだもん、足止め、マジ最高!!
まぁ、2人で組んでも勝てればOKってことみたいだけど。
だから、魔物は効率悪いんだ、って言ってた。3人で1匹ぐらいしか足止め出来ないって。
だから、ブライン家は自分達が強くないといけないじゃん、あそこの家は細マッチョだよ!
ちょっと筋肉がつきづらいって言ってた。令嬢にはそれでいいんだけど。
だから鍛練に混ぜて貰うんだ!オージーも結構強いよ!」
「イーリー、貴女ブライン家に入り浸ってると思ったら鍛練に混ざってたの?
ブライン家は、警備隊とか、護衛に大歓迎されますわよねぇ。
生け捕りとか最適ですもの」
うんうんと、うなずき合ってるご令嬢2人。
「えーっと、話を戻すと、殿下の3人目の婚約者候補はブライン家のオージーヌ様、って事でいいんですよね?」
お兄様が確認すると、4人はうなずき合って
「少なくとも、私達4人はそのつもりでいたし、オージーを応援していたわ。
…殿下が婿入りだから、爵位の問題は親たちがなんとかすると思ってたもの」
「だって、そうじゃなかったら、私だって婚約者候補になんかならないだろう?
私だって、次女だ。家は兄が継ぐ」
「「ですよねー」」
お兄様と私、声が揃いましたわ。
「じゃぁ、なんで、殿下はセンバ辺境伯のご令嬢が候補だと思ってたんだろう?」
バストン様が当初の疑問に戻りましたわ。
「…あのさぁ?
…もしかして、爵位の問題かもよ?
その、イチイ・センバ嬢、長女だろう?
センバを継ぐと思われてるんじゃないの?
エアトル君、キミ、婿入りするの?
そしたら、エアトル嬢がエアトル家を継ぐの?シラヌイ・センバを婿に取って?
もしかして、そうなったら、エアトル嬢、キミが殿下の婚約者候補に上がったりしないかい……?」
ものすごぉく、不穏な事おっしゃいましたね、マンドル様?
お兄様もめっちゃ眉間にシワがよってますわ。
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