グイグイグイ、ググぐいっと
「フーティも、イーリーもグイグイ行き過ぎ!エミリオ君達、困ってるよ!!」
バストン様がお二方を止めて下さいましたわ。
「「ハッ!!ゴメン!!」なさいですわ」
お二方とも素直に謝ってくださいます。
「あ、えーっと、驚いたのは確かですけど、嫌ではないので大丈夫です。
でも、あんなに殿下に嫌われてたのに、皆さんからは嫌悪感も一切感じないのは、何故でしょう?」
お兄様も素直な疑問を口にします。
「だって、さっきも申しました通り、シラヌイは従兄弟ですし、シラヌイの妹達と私、とっても仲が良いんですの。
あの子達、商売人に向いてますのよ。色んな面白いもの見つけるのが上手いですし、父親と一緒に外国にもついて行ったりしてて、お話もとっても面白いんですの。
それにひきかえ、シラヌイは、人生何が面白いのか全くわかりませんの。
アレ、乙女心も理解してませんわよ?ってか、人の心がわかりますの?勘は良いらしいですけど。
そうそう、センバ商会のヒサギ様にも大変お世話になってますのよ?
魔物討伐に必要な物は、センバ商会なくして成り立ちませんわ。
そんなヒサギ様のお気に入りの双子、興味がわかないわけないじゃないですか?」
「うちもだよ、セイラー叔母さまのお気に入り!
しかも!!!あの決闘!!凄かったよ!!
殿下が決闘代理人を用意してたのを私達が知ったのは、始まる直前だったんだ!!
一応、殿下を応援に「「一応、ですか…」」だって、行かなきゃマズイし?
で、控え室に行っただろ、そしたら、めっちゃ好みな
「「「好みィ?!!」」」そうだよ、ナニカ?
見知らぬガタイの良い男前がいるじゃないか!
聞いたら、今回の決闘代理人だって。
高位貴族の嗜みだって。
あんまりビックリしすぎて何も言えないまま、すぐに時間だって、追い出されたんだよ!
あの決闘代理人の剣捌き、素晴らしかった!!
あ、いや、もちろん君の魔法も凄かったよ!!」
「あの決闘代理人に興味がお有りで?」
お兄様が、イーリアン様に尋ねます。
「有る所の騒ぎじゃないよ!
もしかして、繋がりが有るのかい?!紹介してくれないか!!」「落ち着けよ!」
身を乗りだしグイグイ来るイーリアン様を後ろからバストン様が羽交い締めして止めてますわ。
「えーっと、落ち着いて頂けると有難いです?
あちらは無傷とは言え、剣が折れた事で、私と引き分けてしまったじゃないですか。
殿下に抜擢されたのに、10歳の貴族と引き分けたと、何か不利益や理不尽を受けてないかと思いまして、うちの従者にコンタクトを取らせました。
エリートを目指してる、とも言ってましたし、ちょっと立場が微妙になっているみたいでして。
うちに来て貰おうかと思いましたが、評判の悪いエアトル家より、アイシア公爵家の方を紹介出来るのなら、そっちの方が断然いいかと思います。
ご都合の良い日、教えて頂けますか?
確認を取るので招待状など頂ければ、渡しますよ」
「ありがとう!!!今週末の休みはどうだろう!!!」
イーリアン様、大層乗り気です。
「「フォローも完璧……」」
フロスティ様とバストン様が感心してます。
「殿下、コレに喧嘩売ったのかよ……」
マンドル様が頭を抱えてますわ。
ええ、わかって下さいました?お兄様は凄いんですのよ!!!
お読み頂きありがとうございます!
よかったら、星をポチっと評価やブックマーク、リアクションなどなど頂けると、泣いて喜びます。




