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当て馬悪役令息のツッコミ属性が強すぎて、物語の仕事を全くしないんですが?!  作者: 犬丸 大福
打倒、物語の強制力

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幕間 ミツバ、怒涛の口上

ユーディリアお嬢様へ



愛人の娘様付きになって1ヶ月。

愛人の娘様のご様子ですが、なんというか、まぁ、ビクビクしてます。

私にさえオドオドしてるので、どうしてか気になって聞いてみたんです。

そしたら「貴女は貴族ですか?」と聞いてくるので「センバの騎士爵の娘です」と答えたら「セ、センバ!?」と余計にビクビクするようになりましたので、ちょっとイラっとしたので、オハナシアイをしまして、理由を聞いてみました。

ちなみに、〝センバの騎士爵〞は、センバ独自の爵位です。討伐でその分の報酬をセンバが上乗せするために騎士爵だけは与えていいと、王様から許可をもらってるそうです。


そんで愛人の娘様ですが、5歳の時に父親に連れて行かれた王城での出来事がトラウマだそうで「貴族コワイ、センバコワイ」と言っています。ですので、敵対しなければセンバは何もしない事、協力してくれる者に優しいし、ちゃんと守る事を分かっていただきました。

ええ、裏切ったら承知しないこともお伝え済みです。

快く、素晴らしく良いお返事を頂きましたとも!


そんなわけで、愛人の娘様はこちら側になりましたら、ものすごく話してくれまして、どうやら、しゃべりたかったようです。


なんでも、この屋敷に来る前、一緒に買い物に行くと父親は平民にものすごく横柄で、勝手に店に並んでいる物を食べてそれでお金を払わなかったり、もらっておいてやる、と商品を奪ったりしていて、自分もやっても良いのかなと思ったけど、その後、その店に自分が行くとものすごい睨まれ怒られ、この前の分を払わなければ売らないと怒鳴られ、怖くて、自分では買い物は出来なくなったから、父親と行くと、同じことを繰り返して、出入り出来ない店が増える、と負の連鎖で、外に出たら、悪口を言われているような気がして、外出も出来なくなったそうです。


そんな中で、王城に連れていかれて、本物の貴族にあって(どうやら、それはセイラー夫人の事のようです)とんでもなく美形の双子が自分の異母兄姉だと教えてもらって、それがとんでもなく優雅でカッコよくて、仲良くしてもらえるかな?なんて期待は、目の前で父親が張り倒されて縄でぐるぐる巻きに猿轡までされてるし、そんな父親を、本物の貴族とちょっと憧れた異母兄姉は虫けらのような目で見てるし、自分もそう思われてるのかと思って怖くて悲しくてボロボロ泣いちゃって何もしゃべれない自分にも呆れられてるだろうし、その後連れていかれたセンバのお屋敷が本物の貴族とはこうなのだ、を目の当たりにして、自分には無理だとさらに泣けてきて、貴族とセンバコワイになったそうです。

で、その時センバで言われたのが、貴女はキチンと学びなさい、だったそうです。


ちなみに、愛人の娘様から見た母親である愛人様は、

〝何も考えてない人〞

だそうです。

自分がとんでもなくコワイ思いをして、貴族になりたくないと泣きながら話して、学べと言われた、どうすればいいと言ったそうです。そしたら、

「貴女は何も考えなくていいのよ、全てお父様におまかせすれば良いようにしてくださるわ」

しか言わなかったそうです。その父親のせいでこんなにコワイ思いをしているのに、その父親に任せろって、ナニ?と初めて疑問に思って、その後観察していたら、ニコニコ笑って父親の言うことに従って、貴方はすごい、流石だと褒めるだけで、自分の学ぶという話してくれないし、娘の事など考えてもくれてないと思ったそうです。


確かに、アンさんが言ってましたが、クソ旦那様が愛人様に奥様の物を与える、とおっしゃったので、アンさんと愛人様で奥様のお部屋に行き、ドレスなどをお見せして「奥様のドレスは、貴女様のお好みですか?リメイクなど致しますか?」と聞いたそうです。そしたら、「旦那様が私に与えると言った物です。そのままでけっこう。保管しておいてください」だけで、有効に使うとかも考えないそうです。

与えられたのを、そのまま享受するだけ、本当に、だけ、だそうです。


あ、最後に一つ、愛人の娘様は学ぶ意思はあるようですが、今までも先生などいなかったそうです。字が書けるかもあやしいです。母親も教えてくれなかったそうです。鑑定式はしたそうです。風属性は出てたそうです。どうしますか?

まだまだ書きたい事はありますが、今回はこの辺にしておきます。

またすぐに報告します。



              貴女の専属メイド ミツバより








後日ユーディリアより

「異母妹の講師は考えるので待っててと伝えて。

あと、もう少し読みやすく書いてね?忙しいお兄様に見せるの、ためらうわ?」

と返事があり、崩れ落ちたミツバだった。

お読み頂きありがとうございます!

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