マスコット枠も埋まってます
あの後、お兄様から説明を受けました。
なるほど?
あのちっちゃいホネは、魔物製造してたホネの成れの果てだと?
我が家の御先祖様の弟で、あの大岩で殺された怨みが積もってこうなったけど、
お兄様に切られすぎて、ちっちゃくなったと?
でも、怨みを晴らすまで消えないと?
それで、お兄様にツイてきたと?
あの大きさなら、チィちゃんも大丈夫?
あらそう。
「………お兄様、ペットはロアで十分ですわよ?」
「ディもそう言うんだね?」
「ボクはペットじゃない!」
「ロアは、癒しといい、戦闘能力といい、賢さといい申し分ないですわ!!
ペットをバカにしないでくださいまし!!
それに引き換え、
ホネマントは、愛でるには姿はビミョー?だし?
ちっちゃくなったから戦えないんですのよね?
お兄様のお話では、単純明快過ぎるのでしょう?あっさり誰かに騙されて、裏切りそうですし?
ホネマントは、役に立ちますの?」
「…ディ?一応聞くけど、〝ホネマント〞って?」
「??コレのことですわ?」
「だよねー。わかってた。ディにネーミングセンス無いの」
「まぁ!これ以上ないくらい的確な名付けだと思いましたのに!!」
「りっりりりリア様、ずいぶんホネに辛辣じゃないですか?」
「だって、このホネマント、お兄様を瘴気に堕としたんですのよね?!
お兄様が自力でお戻りになったから良かったものの、
そのままだったら、そのままだったら、私、どうしたら良いんですの?
私も一緒に飛び込めばいいです?」
ああ、想像しただけで涙が。
「その時は、ご一緒します!!」
あらチィちゃん、頼もしいですわ。
「俺は浄化を身につけるべきか?」
ライ様が真剣に悩んでますけど、身につけようとして、身につくものですの?
「ディを瘴気に落とすなんて真似してみろ?
存在したことを後悔させてやるからな?」
お兄様が、ホネマントに言い聞かせてますわ。
違いますのよ、お兄様が堕ちちゃダメなんですわ。
「だだだだだ大丈夫だ、もう、オマエ達双子は揃ってさえいれば、堕ちる事はない」
ホネマント、ガクブルですわ。
「揃ってさえいれば?」
ライ様がホネに聞き返します。
「だってコイツら、片方に何かあったら、ボクが居ようと居まいと関係なく、闇堕ちしそうじゃないか!」
「「あ、確かに」」
お兄様と顔を見合わせて納得してしまいましたわ。
「なら、余計に、オマエ要らなくないか?」
お兄様がぶったぎりましたわ。
「ぐふぉ。いや、でももう、縁が出来てるし!
こんな愛嬌のあるホネ、マスコット枠で可愛がれよ!!」
「マスコット枠は、チィちゃんですわ!!いっくらでも愛でられます!!
ホネマントになんて譲りませんわ!!」
拳を握って力説しますわ。
「うっほー、りっりりりリア様に愛でられる……」
チィちゃんが、両手で顔を覆ってくねくねしてますわ。
「ボクは、裏切りで死んだから、縁の出来たコイツらは裏切らないぞ!
それに、悪意とか妬み嫉み、人間の負の感情がわかるぞ!
あと、瘴気溜まりとか、溜まり始めたのも見つけられるぞ!
オマエら領主ならそう言う感情のあるヤツらがわかったらお得だし、魔物予測も大事だろ!
どうだ!一家に一体、ボクは優秀だぞ!」
腰に手を当て、ふんすっと胸を張るホネマント。
「…それは防犯ブザー枠ってこと?」
立ち直ったチィちゃん。
良い得て妙ですわ。




