世界が終わるぞ?!
途中、視点が変わります。
「胴体も半分にして、膝も切った。だから下半身は消えた。
今もライ様が顔面をタコ殴りもしている。
なのに、何故まだ実在している?」
お兄様が眉間にシワをよせて考えています。
そう、魔物は倒したら塵になるはずなのに、この偉そうなホネ、胴体から上だけで、まだ存在しています。
マントもまだ存在しています。
顔を殴りに来るライ様を手で追い払おうとします。
「頭を砕かないと、ダメなのか?
ライ様!一度下がって!!頭を縦に切る!!!」
「ちょっと待て!
その魔法!オマエ、エアトル家の者か?!」
偉そうなホネが聞いてきます。
「答える義理はない!!ウィンドカッター!!」
「エアトル家ぇぇぇ!!その身体!寄越せぇぇぇーーーーーーーー!!」
お兄様がウィンドカッターを放ちましたが、ホネは、それを受けて身体を縦半分にされてなお、左右の手を伸ばし、お兄様を掴もうとしてきます。
「おにぃさまぁぁぁぁーーーー!!!!」
無我夢中でしたわ。
ウィンドカッター乱射しました。
お兄様の驚愕の表情を最後にぷっつりと意識がなくなりました。
ワサビ視点
あのホネが出てきて、馬が怯えたから、お嬢様を抱っこして馬をイチミに預けた。
エミリオ様にお嬢様を離すなって言われてるし?
ちょっといい匂いするし?役得、なんて言ったら殺されっかなぁ?
まぁでも、いきなりどっか行かれるよりはいいだろ、と
そのままお嬢様を片手で抱っこしといた。
しっかし、あのホネ、シラヌイ様がいくら殴っても塵になりやがらねぇ。
だからエミリオ様が縦に切る、と言い出して、シラヌイ様を一旦下がらせた。
しかしまぁ、いつ見ても、エミリオ様の魔法はスゲーわ。
6歳であの魔力制御、あんな子供見たことねぇ。
うわっ、マジで半分になったとは言え、3メートル以上あるホネ、頭蓋骨から脊髄から、きれーに縦に切りやがった。
って、あのホネ、エアトル家に怨みあんの?
身体寄越せって、乗っ取れんの?
なんて思ってたら、
あのホネ、左右に別れてなお、エミリオ様に掴みかかろうとしやがった。
その瞬間
「おにぃさまぁぁぁぁーーーー!!!!」
うわっ!お嬢様、魔法乱射しとる!!!
そのままコテっと意識を失った。
オイコラ、魔力切れだろ!
いや、全部ホネに命中してるけどさ、配分考えろって!!
それを見たエミリオ様の表情。
全ての感情が抜け落ちた、顔。
なんで子供があの表情出来んだよ!!
エミリオ様、落ち着け!!!
ただの魔力切れだぞ!!
ヤベー!世界が終わるぞ!!!




