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当て馬悪役令息のツッコミ属性が強すぎて、物語の仕事を全くしないんですが?!  作者: 犬丸 大福
打倒、物語の強制力

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ま、魔物って…?

ワサビに支えられ、森を進んでいきます。


「そういえば、今、お兄様が乗っているお馬さんが〝自称暴れ馬〞さんですの?」


「「ブフォ」さすがディ!馬自身が〝自称〞はしないけどね」

「お嬢様、馬のメンタルまで削るなんて、荒業(あらわざ)っす!!」

お兄様と、サンショウも吹き出しましたが、流石サンショウ。そんなことしてません的な感じでスルーしましたわ。

ワサビは相変わらずノリが軽いですわ。

心なしか、お馬さんがしょんぼり?した気がしますわ。


「いやでも、本当にこの馬は、軍隊長、じゃなくて統括しか乗れなかったんです。

でも、シラヌイ様の不機嫌さに当てられ、エミリオ様にある意味矯正させられてからは、第一部隊の者も数名乗れるようになりました。

いやぁ、丸くなりました!」

隊長さんですかね?徒歩で先頭を歩く人が答えます。


「皆さんは、馬に乗りませんの?」

純粋に疑問だったので聞いてみました。


「基本的に、魔物討伐を行う時は歩兵で参ります。

魔物に怯えない馬は貴重です。そうそう数は揃わないのです。

それに、シラヌイ様程の実力があれば、単騎で討伐も可能ですが我々は基本、軍として数で立ち向かいます。

それに、手綱を操る必要もないので、両手、両足、自分の力量にキチンに合わせて、仲間と連携して撃ち取る訓練を行っております」


「「おおお!!」」

お兄様と思わず拍手してしまいました。


「キチンと討伐したうえで、兵士の皆さんの安全マージンを取る。

その姿勢でこれからもお願いしますね!!」

「「「ハイ!!!」」」

お兄様からの激励入りましたわ。兵士の皆さんも嬉しそうです。


「そろそろ、瘴気が溜まりやすい場所に入ります。ご注意願います」


「報告します!前方3体確認しました。

ただ、なにか、違和感があります。奥に何か居るかもしれません」

斥候さんが帰ってきたようです。


「違和感?」


「はい、いつもはただ漫然とそこにいるのです。そして、ふらふら目的もなく歩いていて、人間を見つけ次第襲って来るのですが…

何か、回遊しているというか、守っているような?

1人は残って、さらに確認しています」


「…エミリオ様達を危険にさらすわけにはいきません。

ここは一旦引き返し、調査をしてからご報告したいのですが

出来たら、シラヌイ様にご協力頂けると助かります」


「そうだね、ベテランの違和感って大事。

一旦僕達は下がろうか。

ライ様、協力お願い出来る?」

「承知」とライ様が言った瞬間でした。


「敵襲!確認出来たのは10体!!さらに奥から出てきます!」

奥から兵士さんが現れました。


「出ます!」

ライ様が、奥に飛んで行き、ドンドンと聞こえます。


「私も行きます!」

チィちゃんもそう言って飛んでいってドンという音がした、と思ったら


「イヤーーーーーーーーーー!!!

お化けぇぇぇーーーーーーーー!!」

どかぁぁーーーーーん


という爆音と共にキラキラと光の粉が舞い、辺りは冷気に包まれました。


「さっむ!!!え?イチイ、夫人と同じ属性発動した?

行ってみよう。まさかと思うけど、被害を確認しないと」

はぁーーとお兄様のため息とともに2人が向かった場所に行くと


そこには


氷漬けにされた骨格標本と、ボロ布を被った骨格標本ふゅーちゃりんぐ人体模型。



…え?魔物って、ホネでしたの?

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