13 申し訳ありませんでした!!
土下座!
日本における謝罪の極み。
それが、この世界で通用するかはわからない。
ドゲザガデテクルオトメゲームガアルトハオモエナイ・・・
ただ、異常事態が起こっていることは、その場にいる全員が理解していた。
なにしろ・・・
断罪されていたイザベラ様でさえ目を丸くして固まっている。
「本当に! 本当に! 本当に!
申し訳ありませんでした!」
「えっ、あっ・・・」
あまりの状況の変化に言葉が出ない様だ。
「おぃ、オリビア・・・」
王太子が声をかけてきてくれたが
「少々お待ちください。」
全力で止める。
「完全に! 問答無用に!
私が悪かったのです!!!!」
「正直に言います。調子に乗ってました!!!
皆さんに愛される自分に酔ってました!!
・・・沢山の方を悲しませていることに無頓着になっていました・・・。」
頭を床に叩きつける様な土下座。
「私は自分が特別な存在だと思っていました。ヒロイン・・・だと、願いが叶うのが当たり前だと思っていました。
でも・・・」
「それは・・・誰かの願いを潰すことで・・・誰かの願いを叶えさせないことで成り立つ存在なのだと、やっと気がつきました。」
だから
「イザベラ様!!
沢山傷つけて申し訳ありませんでした!
貴方にはっ
・・・貴方にはただの一つも落ち度はございません!!」
「私が持っているかもわからない・・・全ての・・・全ての、権限、力をかけます。」
会場がシーンと静まる。
「悪かったのは私。
ただただ私。
本当に!
本当に!!
申し訳ありませんでした!!!!」