目覚めない
「目覚めよ、選ばれし者よ」
僕、小鳥遊そらは毎朝こんな声を聞いて起きる
何が選ばれし者よだ
この僕が何に選ばれたというのだ
まあ この声のおかげで最近寝坊をしていない
規則正しい生活を送っているので健康の権化のようだ
しかし今日はいつもとは違った
なにせ今日は珍しい休日なのだ
お昼頃まで寝ていたい
こんな声は耳障りでしかない
「目覚めよ、選ばれし者よ」
寝かせろよ
「目覚めよ、選ばれし者よ」
頼むから静かにしろよ
「目覚めよ、選ばれし者よ」
もういいだろ
「あれ?死んでる?」
もう それでいいから 寝かせろよ
「先輩、なんか死んじゃってるっぽいんですけど」
「は!?……まあ あんなブラック企業に務めてたら早死すると思ってたからな」
「えー、先輩 早死するに賭けてたんですか?私はしないにかけたんですけどー」
「いや、オレも早死するに1票だが」
「先輩も負けてるじゃないですかwwww」
まてまてまて 何なんだこいつら
人の生死で賭けて遊んでんのか!?
でもまあ 勘違いしてくれてるみたいだし
僕はねる
やっと平穏な日常が手に入りそうだ
あ でも目覚まし買っとかなきゃな
明日でいいか
「先輩、蘇生させます?」
「別にさせなくてもいいんじゃないか?」
「いや、でも 蘇生させましょうよ
こんなやつでも選ばれし者らしいですから!!」
「何ムキになってんだよ」
「え!?いやームキになっては無いですよー アハハ」
「お前、早死しないにいくら賭けたんだ?」
「……5万……」
「5万!?そんな大金!?」
「だって、悔しかったんですもん お前どうせお金ないだろって」
「ハイハイ おバカですねー」
「お願いします 蘇生させてやってください」
「分かったよ その代わり今度なんか奢れよ」
「ありがとうございます!!」
「とりゃとりゃとりゃとりゃ生き返れー」
「略式でいいんですか?」
「まあ 別に死んでんだから副作用はおきないでしょ」
最初から素直起きてれば……




