戦い
あれから、何分かたちました。
戦いは始めは互角だったが、やはり狼人間と人間の力は始めから決まっていました。
戦いは狼人間が優先になっていました。
繁華街は矢や血液、倒れた者、血なまぐさと埃ぽっい煙りの臭いが立ち込めていました。
二人はなんとか避けてたまには反撃しつつ、生き抜いていました。
「うへへへ…。もう、終わりか?」
泥棒は悠然とした態度で、ナイフの穂先を恵に向けていました。
恵は落ちていた剣を持ち、向き合っています。
秋兎は強盗団の男性とそこら辺にあった槍で応戦しています。
「ハァ…ハァ…」
二人は疲労困憊でした。
無理もありません。
子どもと大人…しかも狼人間の男性の差は歴然でした。
剣とナイフは何度か打ち合いましたが、泥棒が力任せにナイフで剣を突きます。
「うわっ!!」
衝撃に耐えきれず、少し飛ばされて地面に叩きつけられました。
叩きつけられた時、離した剣を取ろうとしたのですが、泥棒がつかさず剣を遠くに蹴り飛ばしました。
泥棒の行動と泥棒が隣にいることに驚き、とっさに起き上がり距離を置こうとしました。
しかし、叩きつけられた背中に痛みが生じ、距離を空けることができませんでした。
「くっ…!!」
「もう、楽にしてやらぁぁああ!!」
泥棒は恵に目掛け降ろしてきます。
「恵!!」
「ぐあっ!!」
秋兎はとっさに恵を横に突き飛ばします。
ザザーッ
二人は一緒に倒れ込んだのでした。
ナイフは空気を刺しただけでした。
恵は背中の痛みに耐えていたが、助けるために押したとはいえそれが、耐えるきれる痛みでなくなり起き上がれず蹲ります。
泥棒は尽かさず次の一手を降ろしてきます。
秋兔は踞る恵をかばい、なんとか槍で受け止めます。
パンパン
手を叩く音は繁華街に広がります。
「そこまでそこまで」
と言いながら、突然現れた青年はこちらに歩いてきます。
忽然と現れた青年を繁華街にいた全員が注目します。




