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風のグラスゴー 風雲編  作者: 玲於奈
第一部 北の大地
61/77

ウインザードホテル

なし

深谷。言う。

少し目頭が赤いか??


「ハーフマラソンも

 走れない奴が

 留学できるわけない」


こちらもきっぱり。

潔い。

いや、かっこいい。


いいこと言うな。

ただのぼんぼんじゃ

なかった。


思わずその通り。

自分で、心の中で

うなずいていた。


表情には出さなかったが。


ところで

話題を変えるべく

私が尋ねる

「深谷、おまえ、

 何か部活に入っていたのか?」


少し顔がくもった

一瞬かそんな氣がしたが


深谷、明るく

「今は何もやってない。」

「俺は一匹オオカミ」

「自分でトレーニングするのが

 むいてる」

そう返してきた。


なんだか俺に似ているなあ。

そう思った。

親近感がわいた。


すこし

あたりさわりない

今日の予定を話した。


例によっての

駐車場への去り際。

深谷。片手を上げて。


「マラソン前、合宿」

「場所は、ウインザードホテル宗谷」


それ以上何も言わずに去っていく。


なんだか

聞いたことがある名前。


どこかで聞いたような。

だが

すぐには

思い出せない。

どこだろう。

またあらたな悩み事。


軽快にチャリンコで

体育館のシャワー室に

向かう

深谷を見送りながら

謎が謎をよんだ。











なし

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