29/77
守衛
なし
んな氣配を察したのか。
突然。隣の男性。
「あの人が事務局を仕切っている方。
かなりやり手の女性ですよ」
噂の和田氏の携帯が鳴る。
「お偉いさんがお待ちです。
お二人行きますよ」
ここの人より偉い人って。
っていうかお寿司食べてません。
寿司も食べずに、有無を言わさず。
和田氏、扇子の紳士に耳打ち。
「そりゃあしかたない。
行きなさい」
「まあ戻ってこれたら戻って来なさい」
おいおい片道切符か。
曲がりくねった廊下を行く。
守衛2人が立つ扉。
両開きに開かれる。
対面式。階段状の長いす。
かなり長いし。
部屋もテニスコート1面分はある。
中央に演台。
入ってすぐの上段に座らせられる。
「この点についてどう思われますか」
「そこの君。あなたはどうお考えですか」
弁士が私をいきなり指さす。
挑戦的。
その氣迫で思わず立ち上がるが答えられない。
「議長、同じ名字のよしみでお答えします」
見れば親父でないかい。
どうなってんだ。
かるい目まいが・・・
後ろにひっくりかえっていく。
なし




