プロローグ
わざわざ読みに来て頂きありがとうございます。軽い気持ちで作った小説です。「千円カット」的な軽い感じで作りました。適当に読み流してくれると幸いです。
―――パラレルワールド。そんな平行世界が実際に存在するのだろうか。別の時間軸で別の俺とかが存在するのだろうか。もし今、選択肢が攻められていたとして、「はい」と答えた俺と「いいえ」と答えた俺の二人が、宇宙の何処かで必ず存在する。そう言い切って良いのだろうか。
パラレルワールドは、立証できるのだろうか。
怪味天命水という毒々しい気色の悪い彩色をした液体を、名も知れない女によって、「半強制的」に飲まされてしまった。ドロドロとした気持ちの悪い感触が俺の口の中を包み込む。状況をいまいち飲み込んでいない俺に大してこの仕打ちは酷いと思う。軽い拷問のようなまずさだった。
「―――ゲホッ!! ゲホゲホッ!!」
俺は怪味天命水とかいうクソ不味い飲み物を飲まされて思いっ切り咳き込んでしまった。もうじき俺死ぬんじゃねぇのとかいう程の不味さ。目の前の女性は俺の咳き込む姿を見て軽いため息を吐いた。何がしたいのかサッパリ分からない。だが一つだけ分かることがある。
「……お前、最悪だな」
俺は礼儀など考えずに率直に思ったことを述べた。あんな無礼な奴には礼儀なんかいれねぇ! と、頭の中の頑固親父がぼやいているようだ。いや、美少女がいい(願望)
「……何がです? これは後々貴方にとって必要になってくる……怪味天命水です」
「なんで一瞬タメを作ったんだよ……」
―――怪味天命水ですっ(キリッ)とか言われても反応に困るのだが。そして今すぐにその飲み物の安全性を保証して欲しい。身体に毒回っているかも知れないんだぞ俺。
「まあ少し冷静になりましょうか」
目の前の女は柔やかな笑みを浮かべて俺の近くへと座った。滑らかに透き通った髪を肩まで垂らし、幻想的なベールのようなドレスに身を包んでいる。でもこんな神秘的な空間って――夢なのかなぁ。
「――現実逃避乙」
誰だ俺の日常生活の思考を読んだ奴は。別に逃避しても良いだろう……。
というか、そもそもここ現実じゃ無いみたいだから現実逃避してなくね?
……ま、まさか現実逃避の行く先がこの空間だったり。
あ、この推測完全に当たっているわ。現実逃避しすぎて超越した思考を持った俺は遂にこの空間を創造してしまったのか。
「……現実を見て下さい。貴方は死んだのです。北岡徹」
流石に現実逃避をしすぎたか。そう。俺、北岡徹はもう死んでいるらしい。
「らしい」というのは確認はしていないから。でも、今ここにある非日常な世界――
死後の世界だという証明には十分であった。パラレルワールドという可能性も捨てきれないでいたけれど――でも結局、女は北岡徹という人物に「死」を宣言された、あの瞬間にあっさりと頷いてしまっている俺自身に、少しばかりか嫌気がさしたのだった。
最後まで読んでくれた貴方。感謝してもしきれへんで。




