番外編 森の動物たちのお茶会
カボチャの森に柔らかい秋の月明かりが降り注ぐ午後、いや、永遠の秋の夜における午後のようなひととき、森の動物たちが小さな広場に集まっていました。
リスやウサギ、そしてあの夜にプーが助けたハリネズミの子供もみんな揃って、大きな切り株を囲んでいます。
「ねえ、今夜はみんなで特別なお茶会をしようよ。プーとカボチャの精霊も招待しようね」
ウサギの女の子が嬉しそうに提案すると、みんなは一斉に耳をピンと立てて賛成しました。
そのころ、お気に入りの木の上で昼寝をしていたオバケのプーは、頭の上のカボチャの精霊に起こされました。
「ほら、オバケくん、起きる時間だよ。みんなが呼んでいるよ」
プーが目をこすりながら起き上がると、遠くの広場から甘い紅茶と焼きたてパンプキンクッキーのいい香りが漂ってきました。
「わあ、本当だ! 行こう、カボチャの精霊さん」
プーが慌ててかけつけると、広場では動物たちが待っていました。
「プー、いらっしゃい! いつも森を優しく照らしてくれてありがとう」
ハリネズミの子供が、いちばん大きなクッキーをプーのお皿にそっと乗せてくれました。
プーは嬉しそうに目を丸くし、手元のランタンを地面に置いてみんなの輪の中にちょこんと座りました。
頭の上のカボチャの精霊も、みんなのおしゃべりに合わせて楽しそうにクルリと体を揺らします。
動物たちがハロウィンの夜の思い出や、最近見つけた美味しい木の実の話しで盛り上がるたびに、優しい笑い声が夜風に乗って広がっていきました。
誰かと美味しいものを分け合い、温かい言葉を交わすこの時間が、プーにとって何よりも大切な宝物です。
みんなの笑顔に囲まれたお茶会の真ん中で、プーの小さな心はたっぷりの幸せと優しさで満たされていくのでした。




