月夜のハロウィン・ナイト
カボチャ畑のダンスホールに響く音楽は、夜が深まるにつれて一層優しく、楽しげな響きを増していきました。
黄金色のランタンの光が夜空に溶け込み、たくさんのオバケたちや森の動物たちが手をつないで大きな輪を作っています。
その輪の真ん中で、オバケのプーは手元のランタンを高く掲げ、頭の上のカボチャの精霊と一緒にクルリとステップを踏みました。
「みんな、今夜のハロウィンを楽しんでいるかい?」
古株のオバケのおじいさんが優しい声で問いかけると、あちこちから元気な返事と笑い声が湧き上がりました。
「はーい! 楽しいよ」
「みんな、楽しいね」
「まだまだ踊ろう!」
プーは大きくうなずき、胸がいっぱいになるような温かさを感じていました。
最初の一歩を踏み出したときは、一人ぼっちで不安だった夜の森が、今ではこんなにもたくさんの笑顔と優しさで輝いているのです。
頭の上のカボチャの精霊は、プーの耳元で小さくささやきました。
「ほらごらん、君が勇気を出して歩いたからこそ、こんなに素晴らしい夜に出会えたんだよ」
その言葉を聞いて、プーの小さな翼は嬉しそうにパタパタと軽やかに揺れました。
「へへへっ。歩いてよかった」
テーブルの上には、甘いパンプキンパイや星屑のキャンディが山のように積まれ、みんなの楽しそうな話し声が途切れることはありません。
お月さまも、そんな賑やかで温かなパーティーを空の上からうっとりと見守っています。
プーはランタンのオレンジ色の炎が揺らめくのを見つめながら、心の中で今日の冒険で出会ったすべての人たちに「ありがとう」とつぶやきました。
迷子になったからこそ見つけられた美しい景色や、たくさんの優しい仲間たちの温もりは、プーにとって一生忘れられない宝物です。
ハロウィン・ナイトの夜空に、みんなの笑い声と優しい魔法がいつまでもいつまでも、心地よく響き渡っているのでした。




