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キジン師匠の裏祓い+α  作者: 朝霧 陽月
導入&第1章 蟲霊と呪術編

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12/18

第12話 キジンは思わせぶりだし言動が色々と斜め上 ー主人公の異変解決回(参)ー

 うぇぇ、完全に虫だ……しかも人間と同じ背丈、微妙に人間っぽい部分も混じってて気持ち悪い。あとさっきからぶわぶわ噴き出している黒い靄も、気体じゃなくて所々かなり蟲っぽいし、これもこれで気持ち悪い……全てが最悪すぎる。


 ——異形にビビって固まるな来るぞ?


 師匠のそんな声が頭の中に響くとほぼ同時に、目の前の蟲の化け物も動き出した。


「死ね」


 奴がそうやって腕を払うように動かすと、黒い靄こと蟲の大群が渦を巻きながら俺の方へと向かってきた。


「ぐわぁ!?嫌だ!!」


 それを咄嗟に横へ転がるようにして避ける。蟲の渦はブゥーンという大量の羽音を響かせながら、先程まで俺が居た場所を通り過ぎていったのだった。


 ——コラッ!!避けずに迎え撃て、馬鹿者!!


 無茶言わないで下さいよ!!というか、アレをどうやって迎え撃つんですか!?

 攻撃しても打ち漏らしが発生して、残りの蟲に襲われるでしょうが……!!今の回避も遅れていたらどうなっていたことか……。


 ——おい、ぐだぐだ言ってるうちに次だ。


 その言葉と同時に迫ってくる気配を感じて、俺は更に後ろへと飛び退いた。

 しかし何が起きたのか理解したのは、避ける判断をした直後。蟲男本人が大きく腕を振りかぶって、俺のことを殴るために飛びかかってきていたのだった。


 そうして奴の昆虫と人間が混じったような奇妙な腕が鼻先を掠め、今まさに俺が立っていた地面を激しく打ち砕いたのだった。

 ヒェッ!?まるでゲームのキャラが出すみたいな攻撃で地面が破壊されてる!!


「おいおい、手が痛いじゃないか避けないでくれよ」

「んなの避けるに決まってるだろうが!!お前は勝手に手を痛めておけ」

「くくく」


 蟲男はカチカチと下顎を鳴らしながら、俺の拳よりも大きな複眼をコチラに向けてくる。

 思考が読めない、気持ち悪い、訳が分からない。人間と同じ大きさの蟲の化け物をどうしろって言うんだよ……!!


 ——まぁ所詮は虫だ、普通に蚊とかを殺すみたいにプチッとしろ。


 どうみても蚊と同じでは済みませんが!?そもそもがデカすぎんだろ。

 仕方ない。師匠から出発前に手渡されて、実はずっと小脇に抱えていた正体不明の謎の包を開くか……。


 ——もう少し自力で粘ってもいいんだぞ?


 あんな人外の化け物相手に、自力で攻撃を二回も躱した時点で十分でしょうが……!!


 ——なんとも志が低い奴だ……。


 こっちは身の安全が掛かっているんだ、どうとでも好きに言ってください!!

 そうして俺は謎の荷物を包んでいた布をバッと捨て去り、中身を露にした。


「っ……こ、これは!!」

「ほう……」


 ——そう、それが今のシキのための武器だ。


 いやいや、待って、どこからどう見ても、ただの木の棒にしか見えねぇ!!

 おそらく長さは30センチ程度、ほんの少しだけ枝分かれもしている……なんだこりゃ!?


「まさか、そんな意味ありげに木の棒を出してくるなんて……やっぱり頭がおかしい子だったか」


 ほら、敵からもこう言われてますよ!?


 ——現代社会で、あからさまな武器を持たせると銃刀法違反になるからな。


 人外の筈なのに、変なところで法令遵守意識がたけぇぇえええ!!


 ——ふふ、もっと褒めてもいいぞ?


 別に褒めてないっすからね……!!!!


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