第一章 第8話 初めて好きな娘の部屋に入った結果・・・ その7
◆ ◇ ◆
ポヨンルームに飛び込む寸前、バッグの中からどうにか掴んだ服を・・・身につけ・・・あれ?
あれあれ?
・・・えー。
スポーツタオルとハンカチと靴下が一足と、別の靴下が片方だけ・・・。
何つかんでんだ俺。
せめてパンツはつかめよ。
どうすりゃいいんだこれ・・・。
えーと・・・とりあえずっですね。
靴下履いて、タオル首にかけてハンカチ頭に乗せました。
無駄は出さない主義なんで。
で、余った片割れの靴下を、チ〇コケースとして装着するかどうか悩んでいます。
局部まるだしと靴下チ〇コケース、どっちがマシ?
そ り ゃ も ち ろ ん チ ◯ コ ケ ー ス で す よ ね !
いや、だってそうでしょ?
君、フルチンで街を歩けんの?
アド街ックできるの?
通報されるよ?
つまり、捕 ま る よ ?
法律違反ですよ?
しかし、これがチ◯コケースだったらどうよ?
歩いてみたら?
アド街ッてみたら?
多分通報されるよ?
やはり、捕 ま る よ ?
でも法律違反じゃないよ?
人間だったら同じ捕まるにしても遵法精神を持つべきだ!
すぐ釈放だと思うし!
だからとりあえず靴下を着けた。
ほら、これでさっきから俺の局部にかかってたモザイクが消えたし!
だいじょうぶ!
死にたくなってない。
ちょっとしか・・・。
微かな自殺願望を押しつぶすようにソファに腰掛け漫然と画面を見ている俺。
画面の右下にリモコンがあったので、手にとって適当にいじくってみた。
外部カメラモードがたぶん今のこれだな。
今は誰も居ない部屋が映っている。
この十字キーみたいなのは・・・おおっ?カメラ動くじゃん!?
ディスプレイに映し出されている映像が上下左右にスクロールする。
ポーチの前面だけでなく上下や左右も見られる。
ポーチのボタンのとこがカメラかと思っていたけどそういうわけでもないようだな。
このポーチの床の下だと思われるかなみのベッドの布地がアップで見えるし。
見えない場所は・・・背面か・・・。
考えてみたらキューティールナーがポーチ装着しているときは背面は腰にくっついてるわけだから見えなくてもいいのか。
む、ヘッドホンがある。
外の音もクリアに聞こえるわけだな?
しかもコードレス。
いいじゃん!
いい指令室じゃん!
いいのぞき部屋じゃん!
ま、でも、とりあえず誰も居ないとつまらん。
おそらく、このポーチとバッグは自宅に瑠璃が帰るときに一緒に持って帰って俺の部屋に放置するだろうからその後こっそり出ればいいとして、その時間までの暇つぶしはなにかないかな?
他のチャンネルは?
んん。灰色のノイズがザー・・・砂嵐だ。
なに?てことはこれアナログ放送?
こいつらの魔法って時々レトロだよな。
◆ ◇ ◆
ダラっとソファに寝そべる俺。
暇だなー。
はやくかなみ達戻ってこねぇかなぁ?
たかが紅茶にどんだけ時間かかってんだよ。
早くここで、キャッキャウフフなガールズトークを繰り広げて
「かなみ先輩てどんなブラつけてるんですか? やっぱりそこまで大きいと外国製ですか?できれば見せてください」
「えー、ちょっとだけだよー?」・・・的なギャルエロトークを全俺に向けて4K画質で公開してくれよー。
などと勝手な理由で不貞腐れていたら、扉が開いた。
「き、きた・・・」
俺は、姿勢を正し、手元に持ってきておいたヘッドホンをチャッと素早く装着するとリモコンで音量を上げる。
あ、アレですよ?
気分的には張り込み中の刑事。
いや、誘拐犯からの連絡を被害者宅で待つ特殊捜査班。
つまり俺カッコイイ。
おう、誰だ?
手慣れた盗撮系ストーカーみたいとか言ったの。
・・・ち、ちがうよ?
ちょっと、上手く否定出来ないけどチガウヨ?
け、刑事だよ?
かなみや瑠璃が事件に巻き込まれないように、み、見張ってまぁす。
その8につづきまぁす




