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仮面の学び舎  作者: 浦瀬
萩山編
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5/8

私を嫌って。

「あっ、一くんと朝陽くん♡」

彼女が一の腕に縋り付くと、一は慣れたように、優しく返事をする。

「瀬戸さん。どうしたんですか?」

「実はぁ〜、琳(りん)のお店ぇ、全然人来なくて困ってるんですぅ……、2人とも来てくれませんかぁ、?」

「いいですよ。いいよね?朝陽(あさひ)。」

「勝手にしたら。」

「じゃあ、案内してもらっていいかな。」

「もちろんです♡。」

瀬戸は一の腕にピッタリと胸を押し付け、上目遣いをしながら案内をしている。だが、一は何も靡かない。

朝陽は露骨に嫌な顔をしてるが、しっかりついていっている。

「つきましたぁ♡」

にっこにこの笑顔で案内され、辿り着いた場所は本格的なお化け屋敷だった。

「では、楽しんでいってくださいね♡」

少しして2人の、いや朝陽の叫び声が密かに聞こえた。

「瀬戸さん。そろそろ私と交代だよ。」

「………」

そのまま、瀬戸は返事をせずに去っていった。

「やっぱ、あの子私たち感じ悪いよね。」

「ね。男にだけいい顔して…あんなのに騙される男もあれだよね……。」

「ぶりっ子っつーか、男が好きなだけのビッチ女でしょ。」

クラスの女子達からの陰口がヒソヒソと瀬戸本人に聞こえる。

(いい。それで。それでいいの。どんどん私を嫌って。)



そして、それぞれが楽しい時間を過ごし、


「一人でまわるのも意外と悪くないな。」


新たな一面などが見られ、


「ら……河埜!お前が教師やってるのは本当だったんだなぁ?兄貴は感動だよ〜」

「離れて。今僕仕事中……」


文化祭の幕は閉じた。


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