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本当の姿?

まもなく17:00

今日の業務も終了だ


あおい

「一ノ瀬くん、今日は初めてづくしで疲れたでしょ?お疲れさま」


一ノ瀬

「いえ、全然大丈夫です

丁寧に教えてもらえたから助かりました

先輩の話、すごくわかりやすかったですし…」


あおい

「あ…そ、そう?

それならよかった」


私は微笑み返す


でも一ノ瀬はその何倍も柔らかな笑顔で

「お疲れ様でした」


そういってパソコンを閉じた


うん…

わかる、すごくわかるよ

同期のみんな

この笑顔、破壊力あるよね…


(はあ…今日も終わったー)


私もパソコンを閉じ…席を立った


一ノ瀬は思った以上に飲み込みが早かった


1ヶ月もするころには一人でほぼなんでもこなせるようになってくれた


あおいの隣で仕事をしているが

質問してくることもほぼなくなってきた


(一ノ瀬くんなら大丈夫そう

でも…)


今月から一気に仕事が忙しくなっていく


飲料メーカーなので、夏に向けて新商品が数多く出る

私たちの部署はそのパッケージデザインを担当しているので、1〜2月は残業も珍しくなくなるのだ


あおい

「一ノ瀬くん、来週からはほぼ残業になるから

今日みたいに早く帰れる時は、先に帰ってね」


一ノ瀬

「ありがとうございます

でも、大丈夫です

先輩が頑張っているのに、僕が先に帰るなんて…

僕にできることあったら言ってくれたほうが嬉しいです」

 


相変わらず爽やかな彼だが

仕事に慣れてくるころに疲れがどっと出ることもある

なので、ここでいま無理をしてもらいたくない

それがあおいの本音だ


あおい

「うん、わかった

じゃあ、明日からお願いするね

だから今日は帰って…にこっ笑」


一ノ瀬

「わかりました

じゃあお言葉に甘えて…

今日は失礼します」


あおい

「うん、お疲れさま」


それにしても

ほんとにこの1ヶ月彼はずっと爽やか好青年だ


疲れないのかな…

自分から率先して動き

周りに気を配る


忙しそうにしていると

「いつでも呼んでくださいね(微笑)」ときれいな瞳を向けてくる


僕はいつでも君を助けるよ

遠慮せず呼んでね♡


とは言わないけど…


そんな雰囲気で

ナチュラルに話しかけてくる


本当に…これが一ノ瀬の本当の姿なのか…

あおいは少し訝しげにも思ったりする


それはあおいがあえてしていることを

一ノ瀬はいとも自然にできているように見えるからだった





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