今度、話せる時がきたら
今日は部署から異動になる人の送別会がある
仕事も早々と切上げ
みんな近くの居酒屋に向かった
一通り挨拶が終わり
みんなお酒も進んでいる
と、ここで主役が一ノ瀬とあおいに言った
「君たちほんと仲良いよね よかったよかった
君たち見てると明るい雰囲気っていうか
若いっていいなって感じで…」
もうかなり酔っているようだ
一ノ瀬はうなづきながら聞いていたが
突然、手をあげ
「あの…みなさんに話しておきたいことがありまして…」
何やら告白を始めた
あおいは青ざめた
(まさか、私たちのこと話すの?)
社内恋愛は禁止ではないけど
やりづらくなるからできれば言わないでおきたいあおいだった
一ノ瀬
「実は…僕と花咲先輩は…」
あおいの心臓はばくばくしていた
でもここで遮るとそれはそれで変に思われる
どうしよう、そう思った瞬間
「同級生なんですよ、小学生時代の…」
………。
一瞬場が静まり返った
あおいも
一瞬頭がバグを起こしていた
恋人宣言かと思ってからの、同級生宣言
ホッとしたけどびっくりさせないでよ!っていう
怒りが少々湧いてきた
社員
「なんだーーそうだったのか、それで仲よかったんだな
早く言えよ!」
一ノ瀬
「いや、仕事になれるので精一杯だったし何と無く言いそびれてまして…」
みんな、納得したようだった
一ノ瀬はちらっとあおいを見て微笑んだ
あおいは自分がどんな表情をしていたか
あまり覚えていない
でもひとまず
周りは納得したようで
今後は変に周りを気にしなくても良さそうな雰囲気だった
一ノ瀬の作戦は、成功した
。
。
。
明日は休みなので、飲み会の帰り、一ノ瀬はあおいを家まで送った
あおい
「もう、すごくびっくりしたんだからね!
恋人宣言するかと思ったよ?」
ソファに腰掛けクッションをポコポコ叩くあおい。
千紘
「僕としてはそうしたかったよ笑」
千紘はあおいからクッションを奪い、自分の膝に置く
「でもさ、同級生だということを話しておけば
それ以上詮索もされないし、あおいも周りを気にせずに済むかなって思ったんだ」
(そこまで考えて…
酔った勢いで言ったのかと思ってた)
千紘
「あおいに相談してからにすればよかったね
ごめん…」
あおいはおおきく首を振った
あおい
「ううん…謝ることない
…私、千紘のこと大好きだよ」
そういって千紘の肩にもたれた
千紘
「うん、僕もだよ」
「もう…何も気にしなくていいからね」
そういってあおいの頭をなでた
千紘は抱えていたクッションを端に置き
自分の足をちょんちょんと叩いた
「あおい こっちにおいで」
そういってあおいを膝にのせ
優しく抱きしめた
「いつか、本当に僕たちのことを話せる時がきたら
そのときはまずあおいに相談するね」
あおい
「うん…そのときはお願いします」
。
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二人だけの時間はこれからもずっと優しく流れ続ける




