表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR
1/34

あおい

(あぁ 今日も1日がはじまる…)


小さくため息をつきながら

駅のホームでスマホ片手に電車を待つ


いつもの時間

いつもの電車



ごった返す車両


その電車を降りた瞬間

偽ヒロイン、あおいの舞台が始まる


(さあ、行きますか!)


パンプスの音はリズミカルに

背筋を伸ばし、顔を上げる

目元口元は気持ち上向きを意識する


エントランスに入れば

上司や同僚

に笑顔で挨拶

「おはようございます!…にこっ笑」


エレベーターでは

「お先にどうぞ…にこっ笑」


廊下では

「お疲れ様ですっ!あ、荷物も持ちますね…にこっ笑」

 

デスクにたどりついた時点ですでに

もう、疲れている


(はぁ…なんか飲もっ)



今日から新しく配属される後輩の教育係としての任務が加わる


「今回の教育係は君に任せたいんだ

君は後輩たちにも慕われているから、きっと上手にやってくれるだろうということで…部長からの推薦だ」


と課長に言われ…


「そうなんですね、わかりました!任せてください…にこっ笑」


(めんどくさいなぁ…これ以上仕事増えるの…

なんで私なんだろ)

と思っていても


表向きは笑顔

なんでも言ってくださいね笑

っていうスタンス


それが私、花咲あおいだ


社内で軋轢を生まず

穏やかな雰囲気が保たれる

敵を作らないのはもちろんだが

どうかすれば

花咲さんいいよね♡

なんて言われ、ファンができたりもする


そうなれば、正直ちょっと嬉しいし

この努力にも意味があると思える



しかし…

もう朝から何度心の中でため息をついているだろう


根っからのヒロイン気質な人が羨ましい


自販機で買ったカフェラテを

ゆっくりと飲みながら

仕事に取り掛かった


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ