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社畜にもなれなかった俺が、JSに転生して経営の才能が開花した件 ~駄菓子屋からはじめて売上50億円へ~  作者: しけもくパイポ
第二章 再建

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第2回我の強い女サミット

 ーーbar C-SHOCK。


「なんか、既視感がすごいですね……」と開口一番、来海が言う。


 それもそのはず、駄菓子フェスの決起集会と同様に“第2回我の強い女サミット”が開催されているからである。第1回と違うところといえば、新たに渚(これまた強い女)が加わったところか。


 駄菓子フェスを通じて各々親睦を深めたかに見えたが、やはりそれぞれに我が強いため、異様な緊張感に包まれている。


(重い空気をほぐす様に第一声はファンシーにいこう)


「今回はハロウィンに合わせて、みんなで『おかしのいえ』を作りまーす」


 サミット開会と同時に、ファンシーな無茶振りを宣言したためか、一同から冷たい眼差しが寄せられる。


「そ、それでは恒例のメンバー発表ー!」


 プロジェクトリーダー兼

 商店街チームの取りまとめ:国立楓

 小・中学校取りまとめ:縋野泉

 施設管理・アテンド:縋野叶

 企画・当日運営:井草冴、高井芽依

 チケット管理・精算:縋野チャッピー

 プロモーション:湊来海

 巡回・監視:山吹渚

 個人事業主:片桐勲


「また俺個人事業主かよぅ」


 例のごとく片桐さんが厨房から悲哀の声を漏らす。晩年補欠が板についてきてなにより。


「渚の巡回・監視って何。怖いんだけど」


 楓が思わずツッコミを入れる。言いたくなる気持ちもわかるが、今回は町の外からも多くの人を呼ぶ構想なのだ。トラブルは未然に防ぎたい。そう考えた時、隠密として治安を守ることにかけて、彼女ほどの適役はいないのだ。


「それで、『おかしのいえ』について聞かせてくれるかしら」


 叶が冷静に話を戻す。ありがたい。


 “おっちゃん”や若井さんと話したことを元に企画の経緯や、おそらく町の外の人へ子どもたちが活躍する姿を見せたいという推察を説明した。皆頷きながら俺の話を聞いてくれる。


「『おかしのいえ』を思いついたのは、冴と芽依のがそんな話をしていたからなんだけど、点が線になりそうで。丘の上にある縋野家のお屋敷を観光名所にしたらどうかなって。この話は叶とは別でしていて、使ってもいいんだよね」


「ええ。でもあれじゃお菓子の家というより魔女の館って感じよ」


「そこで屋敷の改築は大工の若頭タクさん、お菓子のパーツの製作は手芸屋のミチさん、監修は洋菓子店のサナエさんにお願いすれば、それぞれの強みが活かせるんじゃないかなって」


 どれもクエストを通じて得た人脈である。

 “おっちゃん”がここまで計算していたのかは定かではないが、いずれにせよ地域振興として自治体の予算を商店街の若い面々に流すのは彼にとってもやぶさかではないだろう。


「確かにそれはいい考えかも」


 楓が賛同する。


「“おっちゃん”も含めて、そのメンバーを楓ちゃんがコントロールしてもらえると助かる」


 町の若い力を結集してイベントを起こせば、町自体が活気付くはずである。学校側は片まんぼうを適当に操りつつ進めれば変なことにはならないだろう。


 それじゃあみんな、今回も大変だと思うけどよろしくね!

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