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社畜にもなれなかった俺が、JSに転生して経営の才能が開花した件 ~駄菓子屋からはじめて売上50億円へ~  作者: しけもくパイポ
第二章 再建

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クエスト①迷子の猫探し

 “おっちゃん”からの依頼は次の3つだった。


 ・迷子の猫探し(大工の若頭タク)

 ・新作スイーツ(洋菓子店のサナエ)

 ・金色の毛糸を見つけて(手芸屋のミチ)


 何かと思えば、なんだこのF級クエストみたいな依頼たちは。最初に大きな政治の話をされたから、一気に拍子抜けしてしまった。


 状況をうまく飲み込めなかったが、無下にすることもできないので了承しこの場は終わった。


 さて、3つのクエスト、どれから手をつけよう。


(まあ、一つずつだな……)


 えーっとなになに、大工の若頭のタクさん。


《うちの猫が迷子になっちまった。模様は両目の目元に黒斑があるのが目印だ。見つけてくれたら、お礼に金色のいいものをあげるぜ》


 ふぅーーー。いろいろとツッコみたい気持ちを抑え込む。クエストを受注してしまったからには仕方がない。


 それに、お礼の金色のものが3つ目の金色の毛糸だったら、数珠繋ぎで案外すんなり終わりそうだし。


 まずは、と。スマホを取り出し渚にTEL。ワンコール待たずに繋がった。


「何かをお探しですか」


(話が早い! 早過ぎて怖い! どこかでみてるのか?)


「目元に黒斑がある猫を探していて」


「ああ、そんな猫なら、よく見ますよ。確かこの時間は小学校の校舎裏にいるはずです」


 情報網がえぐい。というか、猫までストーキングしているとは。もはや渚がいれば世の中の犯罪を未然に防げそうである。まあストーキングがそもそも軽犯罪なんだけど。


「たまたまですよ。倫也くんのサッカーをしている姿を見ようと張り付いていたら見かけて。珍しい柄だったので覚えていただけです」


 まあ、そういうこともあるか。渚が言うとたまたまに聞こえないところが恐ろしい。


「ありがとう、行ってみるよ」


 電話を切り、学校へと向かう。南門から校舎の裏手へと回る。物陰からひっそりと声がする。


「こいつをジャイアントパンダ育てあげて、大金持ちになるんだ」


「ちょっと、そんなにカルパスあげたらお腹壊しちゃうよ」


「にゃー」


 会話の主は、冴と芽依である。両目の目元に大きな黒斑がある猫は、嬉しそうにむしゃむしゃとカルパスを食べている。良い子のみんなは真似しないでね。


「にゃー」


 14時17分、確保。

 さっそく商店街まで赴き、大工の若頭タクさんに会いにいく。


「ありがとう、お嬢ちゃん。助かったよ。これ、お礼だ。遠慮なく受け取ってくれ」


 大工の若頭タクさんが差し出したのは、金色の腕輪だった。毛糸じゃないんかい。


ーークエストは続く。


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