↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
社畜にもなれなかった俺が、JSに転生して経営の才能が開花した件 ~駄菓子屋からはじめて売上50億円へ~  作者: しけもくパイポ
第一章 最初のビジネス

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
40/147

異変の正体

 山の麓近くまで下りてくると、またジジジ、ジジジと鳴り泉の姿になった。おかしい。山に戻るとまた澄人の姿に。どういうことだ。


 麓の駐車場まで下って、チャッピーに電話をかけた。


「おそらく電波の影響だニャ」


 チャッピーが老婆の姿ボイスで解説してくれる。


 泉の姿を維持するためには、基地局から電波を受けて視覚情報などを書き換え続けなければならない。電波の届かないところでは仮初の姿である泉では居続けられず、澄人の姿に戻ってしまうのだという。簡単に言えば、女子小学生の映像が常に身体に投影されているということか。


 結局バスの前でみんなを待つことにした。もちろん泉の姿で。片まんぼうには、ちゃんとしたトイレに行きたくて勝手に下山してしまったと弁解しておこう。余裕がなかったのは本当だし。


 今後の経営計画をずっと考えていたら、クラスのみんながぞろぞろと帰ってきた。気がつくと太陽の位置がかなり動いている。集中すると時間は一瞬だ。


「いじゅみ、大丈夫か〜」


 下山してきた冴が開口一番心配して声をかけてきた。


「大丈夫、もう平気」


「あんまり無理しちゃだめだよ」


 芽依も優しい言葉をかけてくれる。友だちって最高だな。つい泣きそうになる。


「すーがーるーのーーー」


 片まんぼうが駆け寄ってくる。声色から察するに、怒っているというよりも、無事を確認して安心したというニュアンスが強い。


 体調が悪くてお手洗いを求めて下山してしまった旨を話すと、片まんぼうは「そうだよな、そうだよな」と話を聞いてくれた。なんだかんだいい先生なんだよな。モテないだろうけど。


 帰りのバスは、進むにつれてどんどん回復していった。車酔いのような症状も、電波が安定しなかったことが原因だったのかもしれない。


「それはそうと、冴が言ってたお菓子300円以内への秘策ってなんだったの?」


 聞くと、冴と芽依は二人で笑う。


「いやほんと冴バカだから」


「しょうがないだろ。バナナを封じられたらこうするしかなかったんだから」


 聞くと、お菓子ではなく、チョコチップポテトサラダやチョコバナナ春巻きなどお弁当をお菓子風にするというものだった。味は可もなく不可もなくだったらしい。


「やばいね。それで、お菓子は何を持ってきたの?」


「それは……きな粉棒300本だ!!!」


 楓の店で買い占めたのはお前だったのか。

 ご丁寧にレシートも持参しており、これを見た先生も引き下がるしかなかったようだ。恐るべき食い意地根性だ。


 学校までの帰りの車中は、3人できな粉棒に齧り付きながら、おしゃべりして過ごした。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。