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仲良しクラスのメタ異世界観光  作者: 黒丑汰人
2/2

2 召喚

はやくもブックマーク追加が二人も!

感謝です!

初心者なので所々おかしな文や、繋がりがあるかもしれませんがどうかご容赦を。

目が覚めるとそこはもう教室ではなかった。石造りの部屋に、床に教室で見た魔方陣が刻まれていた。


青いローブを着た人達が疲労困憊した様子で息を荒げながら周りを囲んでいた。

そのリーダー格と思われる赤いローブを着た男がこちらに近づいてきて、


「ようこそ異界の勇者よ。いきなりで驚いているだろうが今から国王にあってもらう。」


そんなことをのたまう男にクラスは


「いやなげぇよ!普通一瞬だろ!」

「そこはお姫さんだろ!」

「これはあれだ、だめな国だ。」


完全メタい感想が飛び出した。


「異界から呼び出すんだ、座標指定、転移オブジェクト指定、選別、生命維持…まして一瞬なぞ出来るものか。」


僕は意外とちゃんとした答えに納得しつつも、そこはファンタジーで解決出来ないのだろうか?とも思った。


「一番抵抗が少ない集団にしたが失敗だったか……とにかく今から国王の所に行く。せいぜい身なりを整えておけ。」


なんか意味深なことを呟いてたが有無を言わさぬ様子で歩き始めた。




暫くいりくんだ廊下を歩くと、やたら豪奢な装飾が施された謁見の間に着いた。


階段の上の玉座には、丸々と肥え太った人の形をした豚が座っていた。


「よくぞ来てくれた異界の勇者達よ!余はこのユーベル王国の王、シュヴァイン・ユーベルである!この国は今、未曾有の危機にある!貴様らにはこの危機を退けてもらう!貴様らにはその力がある!」


こちらの意見を聞かない王様 (笑)の話が一区切りしたところで担任が「発言よろしいですか?」といい一歩前へでる。


「子供達の責任者の渋川俊三です。子供達も混乱していると思うので一部屋かして頂けないでしょうか?話をまとめてきます。」


「ふん、まあいいだろう。スクラーヴェ、会議室に案内しろ」




そんなわけでひとまず僕らはあの王 (豚)のもとからにげられた。

スクラーヴェと呼ばれた人は会議室の外で待機している。


「はい、では第13回 異世界に行ったらどうするか会議 in 異世界を始めるぞ。今回の議題は<隷属しようとしてくる国に召喚されたら>で。とりあえず自分の能力を確認しろー。こういうのはだいたいステータスと念じれば出てくる。」


さっきまでの担任と全く違うやる気のない声で会議が始まった。第13回なのは例の自習時間のやつだ。

ともかくステータスと念じるとこのようなものが頭に浮かんだ。


四月一日 元


種族 :人族

性別 :男

スキル :

ユニークスキル :分身 Lv.1

称号 :異世界者



・分身

自分の体、身に付けている物を増やすことができる。

またスキルを解除すると子個体の体、身に付けていた物は消える。

子個体はもとの自分と同じ記憶、思考を持つが自分が子個体ということを理解している。

子個体が殺された場合、12時間次の子個体が増やせなくなる。

親個体が殺された場合、残っている一つの子個体に逃避することができる。

逃避した場合、72時間新たな子個体が作りだせなくなる。

Lv.により能力が解放されていく。


Lv.1 親個体含め二人まで増やせる。増やした場合、全能力が半減する。



・異世界者

異世界より来たりし者に与えられる称号。

恩恵

自動翻訳

スキル習得・習熟速度上昇

魔術回路の解放

身体能力強化

ユニークスキル一つの付与



自分のスキルを確認した瞬間、そのスキルの使い方を完全に理解した。そういうものなのだろう。

そしてこれはあれだ、チートだ。言っちゃえば時間の制限があるものの、残機が無限に増やせるということだ。これをチートと呼ばずなんと呼ぶ?

そして称号。これって異世界から来た人全員、分身 レベルのチートが与えられるってこと?頭おかしいんじゃない?


みんなも確認が終わったようで、「チートキターー!」と言っている人もいれば、「来た…!俺の時代!」と言っている人もいる。やはりみんな分身レベルのチートスキルらしい。


「みんな確認したか?今全員のスキルを確認している暇はないから、この状況で使えそうなスキルのやつだけ名乗りあげろ。

まずこれからどうするかを決める。

城から逃げるか、従う振りをするか。

前者は追ってが来るだろうし、

後者は隷属させる装備品やら監禁生活があるかもしれん。」


そこで根暗系男子の廣野が手を挙げて、

「俺のスキル転移だから城の外を一目見ればそこに転移できるよ。」


クラスが「おぉー」とか「転移チートはお前だったか!」等とひとしきり関した後、


「でかした廣野!後はどうやって外を見るかだが…」


この部屋には窓がない。城の内側にあるのだろう。

そこに腐女子の光野が手を挙げて、


「はいはーい!私スキルが光魔法だから姿消せるよー!」


「これで完璧だな。どうせならあの豚 (王)にささやかな仕返しをしよう。細かい所を詰めていこう。」




こうして僕らはこの城から抜け出す計画を立てた。

王様 (豚)無駄にかっこいい名前だと思った?

残念意味は


ユーベル →害悪 (ドイツ語)

シュヴァイン →豚 (ドイツ語)


でした!

ドイツ語万能説

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