第2話 名前を頂きました
二話目〜、書きたい事がまとまったらちょびちょび修正していきます。
私は今、ファインの街に来ています。
ユリエラに手を引かれ、往来の人間に視線を送られ。
しばらく歩いて、着いたのは、周りの建物より一、二周り大きな建物。
これが、屋敷というものであろうか。
ユリエラは、門の前にいた門番と言う人に、なにかを話してまた、腕を引かれていく。
門番はユリエラに、敬礼?と言うらしい行動を取ると、門の前に戻っていった。
身の回りの全ての事に疑問を抱いていると、ユリエラが止まった。
「どうしたのですか。なにかあったので...」
言い終わる前に、ユリエラは誰かに抱きしめられていた。
「お、お父様。人前ですから、離して下さい。」
お父様と呼ばれた、大柄な男性は、渋々と言った様子でユリエラを話すと、今度は私を見つけたようだ。
「君か!君がユリエラを助けてくれたのか!ありがとう!名前を聞かせてはくれないか!」
私にも抱きつこうかと言う勢いで、お父様と言う人は、迫って来る。
「私は、I.I.D 700。インフォメーションインターフェイスドール型の...」
「ん?いんふぉめーしょん...なんだって?」
「お父様、その方には、そのお名前が無いんですって。だから...」
ユリエラがそう言い終わらないうちに...
「なに!?君には名前が無いのか!そうか!今まで大変だっただろう!もう心配は要らない!君は私の娘の命の恩人だ!君は私の所で養うぞ!」
「いえ、その必要は...」
「お父様、この方が状況を理解できていないわ。まずは自己紹介から始めてはいかが?」
「はっ!そうであったな!私は、ギル。ギルバート•フォン•グラント•ファインだ!この街の領主をしている!そして、ユリエラの父だ!妻は今王都に行っているが、そのうち会えるだろう。」
「私は改めてね。ユリエラ•フォン•グラントよ。危ないところを助けてくれてありがとう。」
「それで、君は何処で生まれて、今まで何をしていたんだ?」
「はい、私はユリエラを助けた草原の先で生まれました。私はその場所でずっと実験を行なっていました。」
「草原の先?そんな所に人の住めるような場所があったのか?」
「いえ、私は地下にいました。地下の実験室で、10年実験していましたが、試験も終わり地上に出て来たのです。」
「10年も!?そこには、君しかいなかったのか?両親は?」
「両親はいません。」
「両親がいない...辛いことを聞いたな。」
「問題ありません。」
その質問の後からは、その場を重い空気が支配していた。
ギルもユリエラも、どう話したら良いかわからなくなっていた。
そんな空気の中でも、大人のギルは話を変えた。
「そ、それで、研究とは?」
「はい。研究所で研究していたのは、命と機械の研究です。」
「命と...キカイ?なんだそれは、聞いたことがない。」
「申し訳ありませんが、研究に関する事項は説明する事が出来ません。」
「そうか、それは仕方ないな。」
ユリエラも、落ち着いたのか、会話に参加して来る。
「そ、それで、何故貴方には名前が無いのです?」
「はい、名前と言うのは人間の風習です。私の研究とは無関係ですので。」
「そう、なのね。もういいわ、これ以上は聞かないわ。とにかく、今は研究所では無いのだから、貴方の名前を決めましょう?」
「私の名前、ですか?」
「ええ。そうね、シルナ、なんてどう?貴方の銀髪からシルバーを取ったの。」
「どう、と言われましても。」
「ああ!いい名前だ!君は今からシルナだ!些か女らしい名前ではあるが、君のような可愛らしい子にはぴったりだろう!」
可愛らしいと言う言葉は、女性に使う言葉だと研究所で読んだ本に書いてあったが、私は性別的には男なのだ。
少しおかしいのでは無いかと言いたいが、せっかくユリエラから貰った名前なのだから、受け取っておく。
女性から貰ったものはなんでも嬉しいものと、本には書いてあったのだ。
「はい、私はシルナです。」
次は未定!




